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チェスで必要な基礎、基本とは

「目次」

・基礎、基本について
・チェスの構成
・チェスの要素
・チェスのフェイズ
・タクティクスが基礎になる理由
・終わりに

「基礎、基本について」

きそ【基礎】
1 ある物事を成り立たせる、大もとの部分。もとい。「基礎がしっかりしているから、上達が早い」「基礎を固める」「基礎知識」
2 建造物の荷重を支持し、地盤に伝える最下部の構造物。地形(じぎょう)・土台など。
きほん【基本】
その物事の中心となる、おおもと。 「理論の―(的)部分」

基本は大事、基礎の徹底、中学1年の部活は走り込みが中心など、物事を学ぶ上で基礎、基本については何度も目にするところです。
もちろんチェスでも同じです。基礎を知らねば上達は難しいと感じています。私の場合は子供へのレッスンでは基礎を中心としたことしか話をしません。

「チェスの構成」

先に結論を言うとチェスの基礎はタクティクスとなります。簡単に言うと先を読む力のことです。
まず、チェスの基礎を知る上でゲームとしてのチェスの構成を知る必要があります。
分類すると2つの要素と3つのフェイズがあり、名称だけ先に出しますが詳しくは次の章で説明します。

要素
タクティクスストラテジー
フェイズオープニングゲームミドルゲームエンドゲームと分けられます。

「チェスの要素」

チェスに重要な2つの要素、タクティクスストラテジーは日本語で言うとタクティクスとは戦術ストラテジーとは戦略
これだけ言ってもわかりづらいですね。もっとかみ砕くと、
タクティクス(戦術) :短期的、駒を得する事や勝ち方、先を読む力が必要
ストラテジー(戦略) :長期的、準備や計画、局面の差異を見る力が必要
と分けることができます。
戦術がわからないと局面をよくできる時の見逃しやキングを仕留めそこないます。戦略が分からないと均衡した局面で何をすればいいのか分からなくなります。

「チェスのフェイズ」

次にオープニングゲームミドルゲームエンドゲームというフェイズの話ですが、順に序盤中盤終盤と言い換えるほうが分かりやすく
序盤:初期配置から駒を動かしていき戦闘への準備をするフェイズ
中盤:戦闘を開始し駒のぶつかりやポジションの奪い合うフェイズ
終盤:駒が減りゲームの収束に向かうフェイズ
この3つは明確な区別はなく、序盤戦で既に中盤のようなゲームになることや、序盤が終わって中盤に入ったなと思ったら直ぐに終盤に入るようなゲームもあります。

話は逸れますが、上記の要素とフェイズの好みによってプレーヤーのスタイルが決まってきます。私の現役の頃は戦略よりも戦術寄りで、序盤で失敗し中盤に持ち直して優勢にしていくというゲーム展開がよくありました。

タクティクスとストラテジーどちらか一方得意な場合がありますが、どちらがいいどちらが悪いというわけではなくコインの表と裏、どちらも必要になります。
また、苦手なフェイズがない方が有利にゲームを進めることができますがそこは人間、向き不向きはどうしても出てきます。
上達の際には長所を伸ばすか、いずれかの短所を克服していくかのどちらになります。

局面局面で何が必要か知る力はビジネスでも同じかもしれませんね。ゴールを設定して、次に初期、中期、後期とマイルストーンを設定し、フェイズごとの目標や実際に必要なものの割り当てなど、ゲームが上手な人程、仕事が出来るのがよくわかります。

「タクティクスが基礎になる理由」

話を戻してチェスの基礎が何故タクティクスになるのかというと、駒の利いている範囲、頭の中でイメージだけで先を読む力。どちらも対局で必要な要素だからです。

チェスの勝利条件から逆算して考えたほうが簡単かもしれません。
チェスは相手のキングを倒すという目的があるため、駒の動きを知り。チェックメイトを覚え、簡単な1手メイトから徐々に難しくしていき2手メイトや3手メイト、駒得の問題など練習します。
言い換えると、勝ち方を知り、勝つ道筋を長くしたり難しくし、局面の優勢の作り方を覚える。という流れですので、タクティクスの問題にこそ基礎が詰まっています。

「終わりに」

長々と話しましたが基礎の反復が上達への一番の近道です。ですが基礎練習って地味で単調なんですよね。単調でつまらなくなりがちな基礎練習を如何に楽しく生徒に提供できるかが講師の腕の見せ所です。
教える人は試行錯誤してみてください!

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