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いまヒマ?なら、「ムーラン」を観てほしい

あなたはディズニー映画『ムーラン』を観たことがありますか?

もし観たことがないなら、今すぐアマプラやU-NEXTで『ムーラン』をタイトル検索して視聴を始めてほしい。それが無理なら、とりあえずこのnoteを読んでほしい。

シンデレラ、美女と野獣、アラジン、ライオンキング。最近多いディズニーアニメーションの実写映画として次に公開されるのが、この『ムーラン』。

「あ~、ムーラン?聞いたことはあるけど観たことはないかなあ」って人が多いやつ。確かに金曜ロードショーとかで放送されてた記憶がない。

おそらく、あんまり人気がない。知名度が低い。

でも、私はムーランめっっっちゃ好きなんですよ。
今日は『ムーラン』普及のため、その素晴らしさを伝えたいと思います。
既に興味がわいた人は読まなくていいです。その時間をムーランの視聴に充ててください。

「ムーラン」のあらすじ

はるか昔の中国。由緒あるファ家のひとり娘ムーランは、古いしきたりに縛られない自由な心を持つ元気な少女。年老いた父が国を守る戦いに行かねばならないと知ったムーランは、ひそかに一大決心をします。それは、父の代わりに軍に加わるため、長い髪を切り、少年に姿を変え、愛馬カーンと共に家を飛び出すことでした。悩んだり失敗したりもするけれど、勇気と機転では誰にも負けません。彼女の役に立とうと奮闘するファ家のへんてこな守護竜ムーシューや幸運のこおろぎクリキーと共に、雪山や王宮でムーランの大活躍が始まります。自分を信じてのびやかに成長してゆく主人公ムーランや、最高におかしな脇役たち、そして迫力のアニメーションは、愛とユーモアいっぱいの新しい感動を届けてくれます。(※Amazonプライムビデオより)


まあこんな感じで、アリエルみたいに夢見るプリンセスもいなければ、プリンス・チャーミングのように追いかけてくれる王子様もいない、ゆるふわ感ゼロなお話。ちなみにこおろぎのクリキーはジミニー・クリケットみたいに服も着てないし、話せもしない。ドラゴンのムーシューはトカゲサイズの小ささだし、特出した能力もない。(※ただし声は山寺宏一なので重要キャラなことはお気づきいただけるかと思います)

「本当の自分」をまっとうする気持ちよさ

『ムーラン』は、夢と魔法の世界を見せてくれるディズニー作品の中でも、かなりファンタジー色がうすい。

「男は戦に出て国を守り、女は結婚して子を産み、家を守る」ことで評価される世の中で、「無口、従順、働き者、育ちがよく、おしとやか」な女性が求められ、いいところに嫁ぐこと=一族みんなの誉れ。男女それぞれの役割と、それを全うしてこその幸せがわかりやすく示されていて、その価値観が基本となっている世界。

でもその中で、自分らしく生きたいという気持ちと、自分らしい形で家族や仲間、国を大事にしたいという気持ち、そういう「自分の信念や願い」をもって、ひたむきに戦うムーラン。

体力も技術もないから最初はうまくいかなくて、男ばっかりの軍隊の中、他のメンバーからは「ひ弱なドジ」としてバカにされる。でも、力では到底及ばないからこそ、努力と柔軟な発想や頭の回転を活かして成果を出していくその姿は爽快感バツグン。徐々に認められていって、最終的には男女の枠を超えて「仲間」として協力しあっていくっていう流れが、めちゃくちゃイイ。

最後には「おや?これは恋ですかな?」的なシーンもあるにはあるけど、キスシーンがあるわけでも「いつまでも幸せに暮らしました」的なナレーションがあるわけでもなく、「恋の香りもするけど、仲間でもあって…」みたいな匂わせで留められているのもまた、イイ。ちょうど『ズートピア』のニックとジュディみたいな。そこには恋愛ではない、深いつながりがある…なんだかこうニヨニヨしてしまう感じが、イイ。

なによりも、曲が良い

そして、単純に曲がいい。なんなら、私が『ムーラン』を好きな気持ちの7割ぐらいは曲が良いからだと言ってもいいぐらい、曲が最高。

舞台である古代中国っぽさを出した『家に名誉を』は曲中のセリフも相まって、コミカルに世界観を表現しつつオープニングを盛り上げてくるし、ムーランがしっとり歌い上げる『リフレクション』も、明るくちょっとおてんばなムーランが抱えるジレンマにホロリとくる。

そして私が一番好きな曲が『闘志を燃やせ』。正直、ディズニー映画の曲で一番好きだ…!

ムーランが所属する軍隊のエリート、リー隊長がメインとなって力強く歌うこの曲は、へなちょこなムーランや兵士たちを叱咤、鼓舞し、鍛え上げるシーンのもの。ちなみにリー隊長は良い声をしている。

聞いていると自分も一緒に激励されているような気分になり、なんか出来そうになる。何ができそうと聞かれると困るけど、とにかく「ウォォォやるぞォォォ!!!」的な気持ちになるし、キビキビ動けるし、もはや聴くエナジードリンク。きっと筋トレとかもはかどる。私が知る限り、こんなに気持ちがたぎる曲はない…。タイトル通り、めちゃくちゃ燃えるんだ…!!

もちろん映像もイイ。軽やかな棒術や弓を見せるリー隊長(なぜか上半身裸)と、腑抜けなムーランや他の兵士たちの対比がコミカルでおもしろいし、一時は「やっぱムーランには無理か…」となるが、あるところで覚醒し、めきめきと成長を見せ、仲間と認め合っていくシーンでは、感動のあまり私の中の闘志もガンガン燃え上がっていく。鍛え上げられた兵士たち全員の動きがそろった棒術シーンには、思わず「おぉ…!」と声をあげてしまうほど…!

曲が進むにつれてテンションがギャン上がりしていくので、最後の歌詞「裏をかく戦術 知恵」のところでは絶対「ちえぇぇぇ~~~!!」って真似したくなる。

とにかく『ムーラン』観てほしい、それだけ。

ちなみに、昔のディズニー作品に多い「かよわく、救い出されるのを待っているプリンセスもの」も大好き。ただ、そういう「プリンセスと魔法と夢と恋」的なファンタジー要素にむずがゆさを感じてきた人にも、自力で自己表現していく主人公を置いた『ムーラン』なら楽しんでもらえると思う。

ここまで読んでくれた人がいたら、ありがとうを言いたい。
でもわがままを言わしてもらうと、『ムーラン』観てほしい。
というか、適当に読み飛ばしてもらっていいから『ムーラン』観てほしい。
それがダルかったら『闘志を燃やせ』だけでも聴いてほしい。Applemusicにあるから。

たのむ。みてくれ、きいてくれ。
一緒に「ちえぇぇぇ~~~!」って歌ってくれ。

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