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様々な業種のオンライン化。パーソナルトレーニング業界も?

コロナウイルスの脅威が続くさなか、テレワークをはじめ、様々なオンラインサービスが世間に知れ渡っています。


例えば飲食業界であれば、店内での提供が難しいためオンラインでの注文、配達サービス。

その一例が今人気高騰中のUber Eats
配達員の安全面考慮、責任問題など課題はあるものの、今後も伸びていくサービスだと思える。



また、アパレル業界も同じく、デパートやショッピングモールでの販売ができなくなったため、オンラインショップのスタート。

ウィンドウショッピングからオンラインショッピングへの変化が今まさに起きています。


先日、Google社CEO、スンダー・ピチャイ氏が電話会見において

「緊急事態が終わっても、世界は以前と同じような姿ではないだろう」

と述べ、これからもっとデジタル化が進むとのこと。(出典:朝日新聞)



実際、こういった自粛生活が続く上でサービスのオンライン化は便利だと感じる人も多いだろう。

ましてやキャッシュレスが進んでいるため、わざわざ店頭に赴く意味も少ないとも言える。

オンラインに適応できる業界は、そのような傾向があるだろう。

だが、果たして私の生きていくパーソナルトレーニング業界はどうだろうか。



現に、休業に伴い活動できなくなっている会社やトレーナー達が主にSNSで告知して「オンライントレーニング」をサービスとして提供し始めている。

コロナウイルスの影響でなかなか身体を動かせていないクライアントに対して素晴らしいサービスではあるが、今後このオンライントレーニングが続くかどうかで考えてみると、いくつか課題も見えてくる。


①筋に適切な負荷を与えられない
②クライアントの安全面考慮
③サービスに対する価格設定

①筋に適切な負荷を与えられない

とても分かりやすい課題である。クライアントは自身の家でトレーニングを行うため、トレーニング器具がない。
バーベルやダンベルを用いてレジスタンストレーニングを行わねば筋肥大もできないことは明白だ。(トレーニングの過負荷の原則)

オンライントレーニングで処方されるトレーニングのほとんどが自重トレーニングであり、「運動不足解消」には優れているだろうが、パーソナルトレーニング業界のビジネスモデルとしてはそぐわない部分があるだろう。


②クライアントの安全面考慮
ちょうど今日、某SNSでオンライントレーニングの様子を見たが、クライアントは家にトレーニングを持っている方で、その様子を見てトレーナーが指示を出していた。

私が一番懸念するのがここである。
普段はマンツーマンで指導するからこそ、クライアントの安全を確保して適切な重量設定を行えるが、オンラインでは何かあった際に補助すら入ることができない。
また、カメラも1つの面しか捉えておらず2D化、つまりフォームが正しくできているかも正確にチェックが行えない。


そのため、トレーナーは負荷を軽くする指示を出すだろうが、そうすると上述①の課題にぶつかる。まさしく負の連鎖だ。


③サービスに対する価格設定
パーソナルトレーニングの相場はだいたい1回10000~15000円。サービス内容、設備代などを考えればやや高いかもしれないが妥当ではある。


それに対して、現時点確認できているオンライントレーニングの相場が5000~7000円。
数字だけで見れば1/2ではあるが、先述した2点の課題や設備代がかからないことを考えれば、これは素直に高いと思える。


正直にいえば、オンライントレーニングを受けるのであれば、YouTubeなどにある動画で実践すれば同じくらいの疲労度は感じるだろう。自身で管理できない、指示されないとモチベーションが上がらないのであればオンライントレーニングはオススメできる。



3つの課題に対する解決策を講じ、改善していけるのであれば「オンライントレーニング」は今後も業界の中で生き続けるだろう。

しかし、トレーナーとして働く身であれば、

クライアントが望んでいるものに対して
そのトレーニングは果たして正しいサービスか。

という部分を忘れずにいなければならないというのが、私の本心である。

コロナウイルスが一刻でも早く収束し、
設備の整った環境で、サービスを提供していきたい。
心から思います。

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