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父親が「ヤコブ病」と診断された

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#難病

救急車を呼んで後悔した話

救急車を呼んで後悔した話

11月6日 21時53分 救急搬送され、救急病棟へ入院する。

脱水の症状が顕著になってきた父親は、明日、かかりつけの大学病院に入院することになっていた。

しかしそれを待たずして、濃いピンク色の尿が出て、脈拍が120を超え、微熱だが発熱があるため、救急車で病院に運ばれた。これらは脱水が進んで危険な証拠だからだ。ただ、訪問看護師からは電話で「主治医に確認をとってみます。ですが、ご家族が辛そうな本人

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夜間の痰吸引

11月2日 夜間に何度も痰吸引を行う。

父親は、「れろれろれろ」のような謎の言葉をしゃべる。一昨日ぐらいまではなんて言っているか大体わかったのだが、今日は完全わからなくなっていた。調子が良い時は、孫のあこちゃんを前にしてよく喋るが、その孫の名前も発音できなくなっていた。

ほとんどの日常動作が自力でできなくなった父親は、カテーテルをつけ、リハビリパンツをし、精神安定剤を飲んで寝る。いくらか自由な

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無動無言へ大きく近づいた日

無動無言へ大きく近づいた日

11月1日 カテーテルを設置する。激しく嘔吐し、熱を出す。

今日は伯母と叔母と私の3人で、時間を決めて交代で夜中父親を見守ることになった。なので、簡潔に今日のできごとを書いて終わりにしようと思う。

父親は完全に尿意と便意を感じなくなり、自力で排泄することができなくなったため、緊急でカテーテルを設置することになった。尿道から繋がれたらカテーテルのバルーンには、すでに500mlもの濃い色の尿がたま

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