見出し画像

無動無言へ大きく近づいた日

11月1日 カテーテルを設置する。激しく嘔吐し、熱を出す。

今日は伯母と叔母と私の3人で、時間を決めて交代で夜中父親を見守ることになった。なので、簡潔に今日のできごとを書いて終わりにしようと思う。

父親は完全に尿意と便意を感じなくなり、自力で排泄することができなくなったため、緊急でカテーテルを設置することになった。尿道から繋がれたらカテーテルのバルーンには、すでに500mlもの濃い色の尿がたまっていた。これが24時間、いくら刺激しても出なかった。

カテーテルを設置してから1時間後、空腹を訴えたため、おにぎりやメロンを小さく刻んだものと、ぶどうジュースを飲んだ。

その30分後、寝ていた父親は突然吐き気に襲われ、上向きに食べたものを全て吐いた。このとき私1人で父親を見ていた。嘔吐したものは私自身や部屋中のものにかかった。部屋のもの全てを洗濯し、アルコール消毒した。

その後、寝る頃になって熱が出た。37度1分だ。吐いた時に誤嚥性肺炎を起こしたかもしれないため、20分おきに体温を計り、私と伯母と叔母は交替で父親を見ることになった。幸い、今のところ38度以上の高熱は出ていない。

私は3時30分に起きる予定だ。今から少し休息をとる。父親が大きく無動無言へ近づいた、恐ろしい日だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?