バンクーバーのお屋敷の歴史。1
料理とはちょっとかけ離れた話になりますが、私は和洋問わず古い建物が好きなのです。
現在の自宅も、かなり探し回って探したアンテイーク調のアパートメントです。
バンクーバーは残念ながら古い建物は少なく、他の欧米地域に比べても歴史が浅く、古くても100年くらいです。
近所には豪邸エリアがあり、休みの日に古い邸宅を眺めながらウオーキングをすることもあります。以下は少しダーク寄りな話です。
今日はいつも歩かない少し遠くにある地域を歩いてみました。すると、ドーム状の屋根がある、不思議な豪邸を発見。
何やら看板らしきものもあり、よく見ると建物を利用している組織の名前があったのでグーグルすると、子供用のホスピスで、耳をすませば子供達の声も遠くにしていました。
なんとなくなぜそんな豪邸にそんな施設があるのかも不思議で家についてからさらにグーグルすると、1910年代に設立、バンクーバー初のエレベーター付きの建物で、門はスコットランドから取り寄せられたものでした。かつては伯爵の邸宅だったものの、その持ち主が屋敷を貸し出し、1930年代の借り手は白人至上主義団体、クークラックスクランのバンクーバー拠点だった時もあり、少し暗い歴史のある建物だということを知りました。
なぜかバンクーバーの豪邸は近くに行くとなんとなく何かの雰囲気がただよっているというか、悪いものではないのですが、いつも気のようなものを感じます。
そんな建物を調べると暗い歴史がある物が多く、それはやはり戦争が背景になっていることも多いようです。戦争で財産を無くし、かつては豪勢に暮らしていた資産家が建物を貸し出したり売りに出す、ということはその時代によくあったことなのでしょう。
私が感じる気はおそらく亡き持ち主の建物への想い入れなのでは、と思いながら建物の前を通り過ぎるのです。
霊感があるわけではないのですが、もしかしたら屋敷の持ち主の亡霊が私に屋敷の歴史を語りたがっているのかもしれませんね。
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