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フリーランスのひとり起業。これだけ知っとくビジネス知識

ぼっちでも、小さくても、地味でも、こっそりでも、起業すれば、誰もがいきなり経営者です。
自分で自分の事業・ビジネスを進めていくことになります。

「経営なんて無理」
「そんな器じゃないし」
と思っても、形式的には経営者になってしまいます。

「いざ、起業」と考えると、
今まで会社員だったし、
ビジネスなんて学んだことないし、
誰に聞いたらよいかわからないし。。。
「何をどうしていったらいいの?」という疑問が湧いてきます。

そして、とりあえず起業に関する本を探し始めると、
・名刺を用意する
・ホームページを用意する
など、準備物について書かれていたり、
・マーケティングが大事
・ブランディングが大事
など、テクニック的なことが書かれていたりします。
とりあえず素直にしたがうものの、「本当にこれでよいのか」と、だんだん不安になってきます。。。

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これらの内容はどれも重要なことだと思います。
でも、これらが事業・ビジネスにおいて、一体どんな意味や役割を持っているのか全体から見た時の位置づけが理解できていないと、途中で何が何だかわからなくなってしまいます。

「木を見て森を見ず」のような感じで、全体像をイメージせずに始めてしまうと、的はずれなことをしてしまったり、無駄なことをしてしまったり、「せっかく頑張ったのに。。。」という残念な結果になりがちです。

はじめに全体像が見えていると、自分の事業・ビジネスに「何が必要なのか」がクリアになります。
そうすると、本や講座もむやみに手を付けることなく、自分に必要なものだけを選び取れるようになります。

なので、今回は、事業・ビジネスの全体像をイメージする上で、「この概念を頭に入れておくと役立つかも」と思うものを、少し紹介してみたいと思います。

この考え方では、事業・ビジネスの構成要素を大きく3つに分類します。
それは「製造・営業・総務」です。
会社をイメージするとわかりやすいと思います。

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会社にはさまざまな部門がありますが、ざっくりとわければ、
①商品・サービスを作る「製造」部門
②商品・サービスを売る「営業」部門
③ヒト・モノ・カネ・情報の管理と運営を行う「総務」部門

といった感じです。

カンタンに説明すれば、
「製造」は「何を売るのか」を考え、
「営業」は「どのように売るのか」を考え、
「総務」は「どのように管理・運営するのか」を考えます。

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この概念を頭の中に入れておくメリットは、大きく2つあります。
まずひとつめは、自分の事業・ビジネスを考える時に、より良い選択をしやすくなるということです。

たとえば、「何か商品を売る仕事をしよう」と考えたとします。
「何を売るのか」の「製造」の部分を考えた時、もし現地でしか販売できない商品であれば、実店舗に集客することになります。
配送可能な商品であれば、オンライン上で販売できるサイトを見つけることで、販路を複数持つことができます。
また、現地での販売の場合は、対面です。
一方、オンライン上での販売の場合は、基本的に顔を合わせることも、話すこともありません。文面でのやりとりが基本になります。

どれが正解ということはなく、自分の強みや資源を思い浮かべながら、自分にとって負担が少ないもの効率的・効果的なものを選ぶようにすると、失敗が少ないです。
(ぼっちフリーランスちーたーのように、電話が大の苦手といった場合、電話での問い合わせを前提とした仕事は、ストレスが大き過ぎて、長続きしません。)

このように、
「何を売るのか」の「製造」部分を考える時に、
「どのように売るのか」の「営業」部分と、
「どのように管理・運営するのか」の「総務」部分
も同時に考えるようにすると、あまりにもリスクや難易度が高いものは、「これはやめておいた方がいいな」と、事前に避けられるようになります。
でも、大切なのは、最初はあくまで「ざっくりと」です。
いきなり細かいことを考え始めると、何も進みません。
足切りくらいのイメージです。

こんな感じで、最初の時点で、この3つの内容がなんとなくイメージできていると、その後も何をやればよいのかが大体わかっているので、流れがスムーズです。
途中で多少の軌道修正が必要になったとしても、まるごと変えるといったことはせずに済みます。

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続いて2つめは、自分の事業・ビジネスの状態を客観的に理解できるので、対策が打ちやすいということです。

たとえば、「これなら絶対売れる!」と思うような、すばらしい商品が手元にあるのに、「誰にも知られていない」という状態であれば、「製造」の部分は問題ないけれども、「営業」の部分に問題があるなと考えることができます。
この場合は、ホームページのコンテンツを充実させたり、マーケティングを勉強したり、「売ること」に力を入れることになります。

一方、営業出身で、人脈も営業力もあるので、この強みを活かしたいということなら、「製造」部分の「売るもの」を考えることになります。
「売ること」は得意だけれど、リピートされないということであれば、「売るもの」に問題がある可能性があるので、商品やサービスを入れ替えるか、改善を図る必要が出てきます。

このように、自分の事業・ビジネスに何が足りていて、何が足りていないのかの想像がつくようになれば、「売るもの」が決まっていないのに、「売ること」に意識を向けて、唐突に中身のないホームページを作り始めるなんてことがなくなります。

あたり前と言えばあたり前の話なのですが、ぼっち起業で、全部自分でやるとなると、「自分が今、何の部分をやっているのか」を見失いがちなので、常に意識することが大事なように思います。

会社に勤めている時は、どこかの一部分をやるのが仕事だったりしますが、経営者になると、最初は全部自分でやることになります。

「商品はあるけど売れない」
「マーケティングを学んだけど、次にどうしたらいいのかわからない」
「売りっぱなしで何がどうなっているかわからない」
など、行き詰まった時は、「自分は製造・営業・総務のどの部分ができていて、どの部分ができていないのか」を考えるようにすると、解決策が思い浮かびやすくなるかもしれません。

もし、この「製造・営業・総務」の分類がわかりやすいと思っていただけ方は、ぜひお役立ていただけると嬉しいです。

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