ぼっちフリーランスの会社員時代。怒鳴られ続けて、記憶力を失う。
どこの会社にも猛烈な勢いでお怒りになる人がいます。
場合によっては、モノにあたる人もいます。
そこまで激しい感情を表さなくても、伝わるはずなのに。。。
と、つい思ってしまいます。
きっと本人も、いろんなストレスやプレッシャーで、耐えきれないほど、苦しいんだと思います。
でも、自分が怒鳴られる時も、第三者としてその場に居合わせる時も、なんだかとても、心がモヤモヤします。
以前、店頭で部下を怒鳴りつけている店員さんを見かけたことがあります。
何か理由があったんだと思いますが、客の立場としては、どちらかというと、怒鳴っている店員さんの方に目が行ってしまいました。
お店のイメージもネガティブになりかねないのに、そこは気にしないのかなと、つい余計な心配をしてしまいます。
ぼっちフリーランスのちーたーも、会社員時代は何度となく怒鳴られました。
もちろん、自分にミスがあった時は仕方ありません。
でも、理不尽な内容で、怒鳴られたことも多かったです。
昔、上司からFAXの設定がわからないと言われ、代わりに設定を行ったことがあります。
その後、どこかの会社からFAXを受信した時に、用紙が入っておらず、印字された紙が出てこないということで、ものすごい剣幕で怒られました。
2時間に渡って。。。
私も気が利かなかったと思いますが、それを詫びたところで、怒りはおさまりません。
上司はますます勢いづいて、同じことを永遠と怒鳴り続けます。
ひどい時は、途中で言うことがなくなると、自分が上司の立場であることを持ち出します。そして、私の方が相対的に劣っており、社会的に価値が低いということを言い始めます。
上司の持論によれば、お金を稼いでいる人間の方が、考えていることも言っていることも正しいのだそうです。
内容を真に受けることはありませんが、給料の額やポジションの違いなどを理由に、いかに私の価値が低いかを大声で説かれ続けると、さすがにだんだんと虚しくなってきます。
理由はどうであれ、こんなふうに罵声を浴びせられている自分が、とても情けなく思えてくるからです。
感情的な上司にあたると大変です。
いつスイッチが入るかわからないので、常に不安が付きまといます。
運悪くスイッチが入ってしまったら、地獄の始まりです。
ネガティブな言葉を浴びせられるのもつらいですが、怒鳴られ続ける間、身体は耐えるモードに入ります。
動くことなくじっとしているだけなのに、精神的にも体力的にも、ものすごく消耗します。
やっと解放された頃には、疲れ切ってボロボロです。
こんな日が続くとどうなるのか。
何とか明るい自分を保って生きるには、こういった嫌な出来事をさっさと忘れるしかないと思い始めます。
思い出したりしたら、悔しさと情けなさで自分が潰れてしまうからです。
だから一生懸命に忘れよう、忘れようと意識するようになります。
そしてめでたく、忘れ上手になりました。
怒鳴られても、しばらくすると忘れるので、日常生活に戻ることができます。
ただ、途中で致命的な弊害が生じていることに気付きます。
大事なことまで忘れてしまうのです。
そうなると、コミュニケーションに支障をきたすようになります。
必要な単語が思い出せないからです。
何かを伝えたり、説明したりしたくても、そのために必要な単語が出てこず、すぐに言葉に詰まってしまいます。
人の名前も忘れてしまうので、何度もひやひやしました。
今では気にならないくらいまで戻ったので、よかったのですが、当時は自分に起こった異変に恐怖を感じました。
自分を守るはずの防御反応も、いき過ぎると危険であることを、身をもって感じました。
こんな経験をしたからこそ言えるのは、怒鳴り散らし、自分に否定的な言葉を浴びせるような人間からは、仕事を捨ててでも、離れる方が身のためだということです。
「罪を憎んで人を憎まず」と言いますが、仮に何か間違ったことをしてしまったとしても、指摘されるべきは誤りであって、自分の人間的価値まで否定される必要はありません。
こんな相手のために、自分の身体を犠牲にするなんて、たまったもんじゃないです。
動物は身の危険を感じたら、その場から逃げます。
人間だって、自分の身を守るために、同じように逃げていいはずです。
言葉には暗示の力があります。
否定的な言葉を浴びせられ続けると、いつのまにか人は無意識的にそう思い込むようになってしまうようです。
真実かどうかは関係なく、潜在的に自分をダメな人間だと思い込むようになってしまうそうです。
だからこそ今は、自分に否定的な言葉を浴びせてくる人とは、距離を置くようにしています。
自分のことを想って、必要なことを教えてくれたり、的確な助言をしてくれる人と、ただ否定的な言葉を浴びせてくる人は別ものです。
あなたのためと言いながら、本当はそうでない人も、だんだんとわかるようになってきました。
肉体が危険にさらされた時だけでなく、心が危険にさらされた時も、早く逃げないと、大変なことになりかねません。
自分の身は自分で守る。学校では教わりませんでしたが、社会人にとって、重要なスキルだと、今はしみじみ思います。
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