発達障害者がのびのびと生きるための暮らしの工夫 〜外出編〜

こんにちは。

発達障害(ASD、ADHD)のある
通信制高校卒業生 チーズフォンデュと申します。



私は発達障害と診断されてから、日常生活で山ほど工夫をしながら生きるようになりました。


精神疾患も患っているため、調子が悪い時は
より多くの工夫を要します。



きっと、周りから見たらさぞ「生きづらそう」に見えるのでしょう。


よく『大変だね』と言われてしまいます。


本人的には「大変」だとは思ったことがなく、
最近は工夫をすること自体を楽しんでまでいます。


私がのびのびと生きるためにしている工夫を

聴覚過敏編、視覚過敏編、外出編に分け
じっくりご紹介しようと思います。



今回は、外出編 です。


聴覚過敏編、視覚過敏編とかぶる内容も少しだけありますが

今回は精神疾患のための工夫がメインとなっております。



私は、精神疾患の病名がはっきりとわかってはいません。


症状としては

・うつ
・軽躁〜躁状態
・強い不安、不穏
・対人恐怖
・パニック発作
(・チック症)
(・感覚過敏)

などがあります。

① 聴覚過敏、視覚過敏 保護グッズ

発達障害を持ち、精神疾患を患ってから

急激に悪化した感覚過敏


特に聴覚過敏が酷く
調子によっては座り込んで泣き叫び、パニックを起こします。



そんな私はさまざまな音が鳴り響き、太陽光が明るい家の外では

聴覚過敏、視覚過敏の保護グッズが手放せません。



保護グッズを身につけ、重装備でいることで

不安の軽減にもなりますし
感覚過敏によるパニックも防ぐことができます。



詳しい装備内容は、
聴覚過敏編、視覚過敏編をご覧ください。


② 音楽を聴く

私は、移動中にずっと音楽を聴いているタイプの人なのですが

これには訳があります。



私は外出すると1人で勝手に被害妄想をし、怖くなってしまいます。


波はあるものの、家から出るのが怖くて
引きこもりがちになったりすることもあります



音楽を聴くことで、
被害妄想する前に音楽に意識を逸らせ

不安にならないようにしています。



「安定剤曲」と呼んでいるのですが、
『大丈夫だよ』と語りかけてくれるような歌詞の曲は

プレイリストにして不安が強い時によく聴いています。

③ 家族に同行を頼む

こころの調子が悪い時は、1人で家から出ることができません。


そんな時に1人で出かけようとすると、

準備をしていても手が止まる、玄関になかなか行けない
玄関のドアを開けられずぐだぐだ…



やっと出かけられたはいいものの、出先で立ち往生

結局助けを呼び迎えにきてもらうことも。


徒歩移動で立ち往生するなんて、元気だった頃は思いもしませんでした



急な呼び出しは家族にも迷惑をかけてしまうため

調子が悪い時はあらかじめ、同行を頼むようにしています。



誰かが一緒に来てくれていると思うだけで、
不安の強さはぜんぜん違います。


強い不安症状があったとしても、心のどこかに安心があって

嫌な感じはするけど、パニック発作は起きなかったりします。



家族にも仕事や予定がありますので

できる範囲で無理をせず同行をしてもらっています

④ 移動支援

ずっと、同行を頼める人が家族しかいないことが気になっていました。


私の両親は共働きで、同居している祖父母も高齢なので

同行を頼むのをはばかることもよくあります。


そんな時に知ったのが移動支援で、今年の初めから利用しています。

移動支援とは

移動(外出)が困難な障害のある方が利用できる
障害福祉サービス

ガイドヘルパーさんという、ヘルパーさんが外出の付き添いをしてくださります。


障害福祉サービスを利用するためには
障害福祉サービス受給者証を 持っている or 申請することが必要です。



似たものに "同行援護" 、"行動援護" がありますが


同行援護は、視覚障害のある方が利用できる同行の支援

行動援護は、障害支援区分3以上の
知的障害や精神障害を持つ方
が利用できる同行の支援


と、対象となる障害等が異なります。

移動支援で付き添ってくださるガイドヘルパーさんは、

普段は私よりずっと重い障害を持つ方と一緒に
お出かけをしています。


なので、最初は「普通」に見える私に
少し驚かれたりもしますが

嫌なこと、苦手なことは "最初に" 伝えておき

必要に応じてサポートしていただいています。


判断が速くて、スマートで…
さすがプロと言わんばかりのサポートで

安心して外出ができ、移動支援を利用し始めて正解でした

⑤ 余裕を持った予定

苦手な電車に乗らなければいけない時は、

途中で一度降りてしまっても遅刻しないよう
一本前の電車に乗ることが多いです


『絶対にこれに乗らなければ』というプレッシャーで

余計に追い詰められてしまわないように、というのもあります。



早く目的地に着いてしまっても、
予定までに少しクールダウンの時間にできるので

余裕を持っておくことに越したことはないなぁと思います。


ご拝読ありがとうございました。


聴覚過敏編、視覚過敏編も投稿しておりますので、よろしければ読んでいただけると嬉しいです。

「卒業した通信制高校のコース紹介」を、在学中に在校生目線で書いています。

非通学型を極めたコースを紹介しているので、
気になった方は読んでいただけると嬉しいです

(コース紹介noteはこちら)

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