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カフェイン研究追加報告

最近はコーヒーに関して一応の区切りがついたので、緑茶や紅茶、ココアなどを試しています。

ココア

ヤバヤバです。何がヤバいかというといろいろあるけど、まずはテオブロミンという物質について説明せねばなりません。

テオブロミンという名前は、ギリシア語で神の(theo)食べ物(broma)という意味を持つカカオの学名Theobromaに由来する。

カフェインを摂取した動物の体内での代謝によってもテオブロミンが生ずることも知られている。

テオブロミンは環状アデノシン一リン酸(cAMP)のホスホジエステラーゼ阻害薬として作用し、ホスホジエステラーゼが活性型のcAMPを非活性型に変換するのを阻害する。cAMPは多くのホルモンや神経伝達物質のセカンドメッセンジャーとして働く。そのためcAMPの非活性化が阻害されると覚醒効果が続く。

端的に言うと、カフェインを摂取したあとにカフェインを材料として体内で合成される物質ということです。そしてなんと、こいつにも覚醒効果があります!

カフェインの効果がなかなか切れないなーと思っているアナタ。カフェインあんまり入ってないはずなのにやたらと目が覚める・テンションアガる飲み物があるなーと思っているアナタ。それ、原因はカフェインじゃなくて(それもあるけど)、テオブロミンかもしれません。

そしておそらく、自分はカフェインの代謝が遅い体質です。明らかに普通以下の量しか摂取してないのに、異常なテンション、異常なダル気、睡眠障害。カフェインの半減期的にも大丈夫なはずなのに…。そう思っていましたが、原因はテオブロミンだったのかもしれません。

自分がテオブロミンのたくさん入っているココアを飲むとどうなるか。まず特筆すべきはハイテンション状態にならないということです。カフェインを摂取したときのような空が輝いて見えたり、文字の意味を捉えやすくなったり、気が散ってすぐに別の方向へ特攻したりするような症状は出てきません。これは実を言うと素晴らしいことです。ですのでこれだけならよかったのですが…。

問題は、副作用の方が通常の2倍の強度でやってくるということです。つまり飲んでから4時間~の異常な倦怠感や眠気の増幅、体を支えていられないような感覚は体感カフェインよりも強めです。要するに、メリットなしでデメリット2倍!ということです。(結局カフェインのメリットはデメリットでもあったわけですが、テオブロミンの不快感のみセット販売よりははるかにマシです。)

ただ、良い点としては夜になれば眠気はやって来てくれる…ということです。が、睡眠の質は明らかに低下しています。カフェインのそもそも眠らせてもらえないのとはどちらがマシなのでしょうか…。次の日の朝のダル気、目覚めの悪さもカフェイン以上です。

テオブロミンの含まれる食べ物としては、チョコ、ココア、コーラ、ガラナなどがあります。自分はコーラを飲むと入っているカフェイン量に比べて覚醒効果の効きがつよいなー、と感じていたのですが、それはテオブロミンが栄養成分表示されていないからだったのかもしれません。しかもココアは粉末なので量が多いです。なくなりません。助けて。あと牛乳が必要なのも家計を圧迫している。助けて。

まとめると、テオブロミンは

  1. カフェインのハイテンション状態にならない(メリットかつデメリット)

  2. 倦怠感2倍(最悪!)

  3. 効き目長い(次の日起きても消えてない!)

  4. ココアなので1回の消費量が少ない(助けて!)

となります。結論。やめろ!そして助けて!

緑茶

それにくらべるとこいつは超優等生でした。

以上の結果から、ヒト中枢神経系においてテアニンはカフェインの中枢神経興奮作用を抑制する可能性が明らかとなりました。さらに、テアニン摂取により、カフェインによる睡眠障害の抑制の軽減が期待できると思われます。

つまり、お茶のカフェインはコーヒーとか精製されたやつと比べると効きが抑えられているよ!ということです。体感した結果もあってます。コーヒーと緑茶、カフェイン量的には同じでも明らかに効きが違いました。一時は2Lパックを毎日少しずつ摂取していましたが、なくなると同時にココアも実験しようとしたのがよくありませんでしたね…。でもそのおかげで有用な実感が得られたので貴重な経験と思うことにします。

あと紅茶について。紅茶には緑茶と違いテアニンが含まれていない?(なんで?)らしいので危ない。緑茶と同じテンションで試すと大けがする。体感、紅茶の方が強かった。

最後に

ちなみに、自分は朝のルーティーンとして起き抜け一番に緑茶2Lを冷蔵庫から取り出し、振る。なぜなら底の方には成分が沈殿しており、これをせずに飲んでしまうと後半の方が効き目が強くなってしまうのだ。その後、100均で買った軽量カップにお茶を注ぎ、160mlを正確に測りとる。なぜなら緑茶にはカフェインが12.5mg/100ml含まれているからだ。これなら正確に20mgを摂取することが出来る。こうした朝のルーティーンを欠かさないことによって、日々の安定した生活は保たれているのだ。
だが、みなさんはこう思われたことだろう。「そんなにカフェインが弱いならやめれば?」と。
だがしかし、突然やめたところで待っているのはコンビニのアイスコーヒーが輝いて見える日々である。いままで摂取していたものを突然取り上げたところで身の回りにこれだけあるのだ。我慢できるはずがない。ならば、自分の許容量を完全に把握し、有効利用するべきではないか。衝動を飼いならし、ときに上手くなだめ、たまに振り回されながらも共に歩むべきではないのかと…。
そう思いつつ、今日も試す。
飲んだことのない商品が、なくなるまで―――。


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