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ヨーロッパで所持金が0円になった話

こんにちは!現在大学3年生で、一人でヨーロッパ旅に行きました。パリの語学学校を申し込み(5週間)、残りの5週間はヨーロッパ旅行をしていました。

私にとって悲惨な出来事でした。みんなにも気を付けてほしいので、細かく話します。


 ロンドンからパリに戻って、一人でリラックスしている日でした。私はのんびりとパン屋に行き、おいしいクロワッサンを食べながら、日本宛に手紙を書いていました。その後、電車に乗ったら、メールにデビットカードの高額の請求書。その時はあとでカード会社に請求の連絡すればいいと思ってた。最寄りに着いてから、ふとバッグの中を見たら財布がない!何回みても本当にない!財布には、2枚のカードと現金€100。それは私が持っていたすべてのお金だった。だから所持金は本当にゼロ。手の震えは止まらなく、この先どうやって生きていけばいいか、わからなくなった。ずっとホステル暮らしをしていたので、泊まるところもない。これから野宿??

全く理解できなくて、とっさにドイツ人の親友、マイケルに電話した。彼はいつも通り落ち着いている人なので、「大丈夫だよ」といい、今やるべきことを教えてくれました。

・クレジットカードを止める

・警察に報告する

・頼れるフランス人に連絡する

 まず、カード会社に連絡をし、止めてもらった。電車にも乗れないので、一番頼れるマディに連絡。マディはすぐ私のもとに駆け付けてくれた。駅で被害届を出し、それから財布がなくなったと思われる駅で財布を探し、近くの警察署に行った。国際警察署では、起きた出来事をマディが伝えてくれて、被害届をもらった。


寝床は?

 マディの家に泊まらせてもらった。彼の家族は母、マディ、弟、妹。でも問題がある。マディは二日後にアメリカに行ってしまう。他に泊まらせてくれる人を探そうと思っていたが、「ドイツに行くまで泊まっていいよ」と言ってくれたので、お言葉に甘えて2週間泊まらせてもらった。弟は少し英語が話せるくらいで、お母さん、妹はフランス語オンリー。その面について少し不安だったけど、全然問題ではなかった。彼らは、朝食と夕飯をお腹いっぱいになるまで出してくれ、勝手に冷蔵庫のものを食べていいよという。シャワーや帰宅する時間も自由で、家族のように受け入れてくれた。本当に感謝の気持ちしかない。最後に何をお礼すればいいかわからなくて、彼らに合った花を選び、フランス語で手紙を読んだ。最後まで温かく見守ってもらい、私は安心してパリに滞在することができました。

マディ家にプレゼントした

お金は?

 電車にも乗れないので、まずマディにお金を貸してもらった。それから大使館に行き、指定の銀行から日本円を送金したら、こっちで€で受け取れると案をくれた。やはり、そのレーンは高くなってしまうけど、そんなこと言ってられない。親に連絡し、二日後に送金してもらい、すぐに受け取れた。親には怒られると思ったけど、誰よりも心配していませんでした。でも、すぐ送金してくれたことに感謝です。現金には上限があるので、無駄な買い物は出来ないし、ネット予約が出来ないのが不便。


なぜすられたの?

 最後にカードを使ったのは、電車の切符を買う時。カードを差し込んで4桁の暗証番号を打った。その時に4桁を見られ、バッグから取られて、ATMから引き落としされた。

 実はカード2つとも暗証番号を同じにしていた。私は馬鹿です。もう一つのカードは請求のメールが来ていなかったのと、すぐ止めたので大丈夫だと思っていましたが、その後親から「クレジットの請求が家に届いたよ」との連絡が。その会社に連絡をしたら、被害届をもらわないと保険がきかないと言われた。その電話も日本時間なので夜中に電話しないといけない。いつ電話がかかってくるかもわからないので、寝た気がしなかった。

 マディはもういないし、誰にも迷惑をかけたくなかったので一人で警察署に向かった。私は日常会話ができるほどのフランス語の能力はない。かといって、英語も得意ではない。ひやひやしながら警察に向かったところ、まさかの警察の人が英語を全然話せない。結局4人の警察官が集まった。警察には「ここはフランスだから英語は使えない」とはっきり言われてしまった。被害届は何とかもらえたけど、カードからの保険はまだ降りてません。

まとめ

 財布を盗まれてから本当に電車に乗るのも怖くなったし、これからどうやって生きていくか不安になった。でも、いろんな人に助けられて今こうして生きている。マディの家族は言葉に表せられないくらい親切だったので、私も人に優しくしようと思った。そうやって親切な人もいれば、財布を盗む人もいる。でも、その盗んだ人がただ悪い人なわけじゃないと思う。きっとフランス人ではなく、異国からきたお金のない人だと思うし、国がその人をそうしてしまったのかもしれない。だから、私のお金でその人がお腹を満たしているならいいと思った。

 どこに行っても、人は人だし、それは絶対に変わらないこと。でも、私は本当に人に恵まれています。この経験があったから、私は人にどう接していきていくかが決まった。

パリはあと2週間残ってます。


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