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読書感想文

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che bunbunや知り合いの読書感想文をまとめたマガジンです。
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#読書

【おしらせ】「読書の秋2022」に入選しました。

こんばんは、チェ・ブンブンです。 10月に開催されていた「読書の秋2022」。13本の読書感想文…

CHE BUNBUN
1年前
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『テヘランでロリータを読む』読書感想文

 本屋へ行くと思わぬ出会いがある。何気なく、本棚を眺めていた時、思わぬタイトルが眼前に飛…

CHE BUNBUN
1年前
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アニー・エルノー『嫉妬』感想

 2022年のノーベル文学賞を受賞したアニー・エルノー。彼女の『事件』は12月公開の映画『あの…

CHE BUNBUN
1年前
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アニー・エルノー『事件』感想

 12/2(金)にヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞作『あのこと』が公開される。原作は、先日ノ…

CHE BUNBUN
1年前
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平野啓一郎『本心』感想

 人工知能OS「サマンサ」と過ごすうちに愛が芽生える『her 世界でひとつの彼女』公開から10年…

CHE BUNBUN
1年前
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『パプリカ』感想

 高度な技術は時として魔法に見える。ここ数ヶ月、Twitterを賑わせているAI描画ツールは、も…

CHE BUNBUN
1年前
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アリストテレス『形而上学(上)』のメモ

今、アリストテレスの『形而上学』を読んでいる。本書に挑む前にマルティン・ハイデッガーの『形而上学入門』を読んだ時、語源系の独特な言い回しが難しく全然歯が立たなかった。それに比べると、アリストテレスの『形而上学』はドイツ語特有の表現と思しきものはないので少しは読みやすいのだが、油断していると一気にわからなくなる。100pぐらい読んだので、少し印象的だった部分をメモをしていこうと思う。 経験で仕事をすること/理屈で仕事をすることアリストテレスは経験で仕事をする職人と理論家との間

『オン・ザ・ロード』感想※ネタバレ

 noteの企画「 #読書の秋2022 」の推薦図書に私のバイブルとも言える『オン・ザ・ロード』が…

CHE BUNBUN
1年前
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『羊飼いの暮らし イギリス湖水地方の四季』感想

 世界遺産「イギリス湖水地方」は、自然遺産に見えるが文化遺産である。18世紀以降、風景に絵…

CHE BUNBUN
1年前
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「読書の秋」に読みたい100選

おはようございます、チェ・ブンブンです。先日、Twitterで自分の好きな本100冊選んだので、こ…

CHE BUNBUN
1年前
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【読書感想文】『ビジネス書を捨てよ、街へ出よう』営業は会議室で起きているんじゃな…

時は令和。 2020年代の幕開け。 恍惚と照らされる未来に目をキラキラさせていた我々の思う世…

CHE BUNBUN
3年前
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スタニスワフ・レム「泰平ヨンの未来学会議」感想

アリ・フォルマンが手がけた『コングレス未来学会議』は公開当時、よく分からない映画であった…

CHE BUNBUN
1年前
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読書感想文「ビデオゲームの美学」松永伸司

VTuber文化を哲学の領域から研究されている山野弘樹さんがTwitterで紹介していた「ビデオゲー…

CHE BUNBUN
2年前
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高野秀行「語学の天才まで1億光年」感想

語学をマスターするとは?語学をマスターするとはどういうことだろう? その言語を母語とする者と不自由なく話せたり、ビジネス取引ができることだろうか?個人的にそれは違うと思っている。だが、語学が堪能と聞くと、我々は高級ホテルかどこかでビシッとスーツを決めている人が、英語はもちろん、フランス語やらを咄嗟に使い分け、時として気の利いたジョークで場を沸かせるイメージしがちだ。 日本の英語教育がそのイメージを植え付けているのかもしれない。英語の授業で、ネイティブっぽい話し方をすればク