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★川崎市、宿河原~溝の口を歩く★(前編:砂利鉄の廃線跡とブルーインパルス)

前回の投稿、府中に吉田初三郎さんの鳥瞰図の展覧会を見に行った、という記事でした。

同じ日に、実は気になるイベントが。

なんと、川崎に「ブルーインパルス」が飛来して展示飛行をするとのこと。当日の飛行ルート、こんな感じだと発表されました。

当日の飛行ルート。等々力緑地で開かれているイベントが主会場。

それで、当日飛び込みでメイン会場に行っても、人ごみの中になりそうだったので、この地図で、多摩川沿いのメイン会場と同じくらい楽しめそうな、武蔵溝ノ口駅と登戸駅との間、つまり、宿河原~久地駅の間あたりを目指していくことにしたのです。

■南武線宿河原駅に降り立つ

さて、南武線宿河原駅に着きました。

宿河原駅。登戸駅の一つ川崎寄りにある駅です。
片方にしか出口のない、シンプルな駅。
私鉄時代の南武鉄道の頃を彷彿とさせる感じがします。
その駅前には、さりげなくこんな方が(笑)。
実はこの駅、「藤子・F・不二雄ミュージアム」の最寄り駅の一つなのです。
駅の北側に続く跨線橋より。留置線があるのが特徴です。

■「砂利鉄」の廃線跡を歩く

本当はブルーインパルスの飛行を見学するなら、最寄り駅はどうやらお隣の久地駅だったようですが、宿河原に降り立ったのは、廃線跡を見てみたかったためでした。

「今昔マップ」で見た、宿河原駅からの引き込み線跡。
今も円弧状に曲がった道路がその痕跡のようです。

戦前、多摩川の砂利を採取して、都心で使われるコンクリートの原材料等にすることが多く、多摩川の河原には、色んな鉄道会社が砂利採取のための路線を開設しました。有名なものとしては、中央線から分岐した、下河原貨物線(府中市付近)や、東急田園都市線の前身、玉電(玉川電車)も、かつては砧付近で砂利を採取する線路を持っていました。

跨線橋の真下くらいから、円弧状に曲がる廃線跡が始まります。
この曲線道路こそが、かつての砂利を運んだ線路跡。
きれいに曲線を描いた道路が、多摩川の堤防を目指して伸びています。
この付近も、かなり宅地化されていますね。

ブルーインパルスを見たくて多摩川の河川敷にアクセスするには、この砂利鉄跡の曲線道路は、とても楽しいアプローチルートでした。

■ブルーインパルスを見学!

さて、多摩川の河川敷に到着しました。

既に多くの方がスタンバイ。
といっても十分広い敷地なので、のんびり眺めることができます。

宿河原付近、ここを飛来してくると聞いた地元の方々が見物を楽しむ雰囲気で、ちょうどよい感じで眺めることができました。飛行機の写真は、スマホではあまりアップで撮れなかったのですが、肉眼では結構楽しめました。こちらの動画、ちょっと雰囲気がわかると思います。

皆さん思い思いに空を見上げ、飛んでいる飛行機を眺めていました。

20分くらいの航空ショー、なかなか楽しかったです。

帰途につく人たち。とてもたくさんの方が来ていました。

■東名沿いを歩く

今回飛行機を見たところの目の前には・・、

東名高速道路の多摩川橋があります。
現在床版の更新工事をしています。
高架下の公園は、「東名堰公園」という名の公園。
この地区は、「神奈川県川崎市多摩区堰」という地名なのですね。
東名の更新工事の事務所が高架下にありました。
こちら、二ヶ領用水に架かる、鷹匠橋。

鷹匠橋付近は、かつて徳川家光が鷹狩りをした場所に由来するようです。二ヶ領用水は、江戸時代には通水していたとても古い農業用水で、古くからこの地域を潤していました。


そして、鷹匠橋から少し歩いた先には、南武線久地駅があります。

南武線久地駅まで歩けばもう少し・・という感じですが、せっかくここまで来たので、是非二ヶ領用水と久地円筒分水付近を見て行きたいと思ったので、駅からは遠ざかり、二ヶ領用水沿いに歩くこととしますが、今回はここまで。

■終わりに

川崎市制100周年記念に飛来したブルーインパルス。多摩川の河原でその雄姿を見ることができました。そのついでに、ちょっと気になっていた、宿河原駅から伸びる砂利採取用の鉄道の廃線跡のカーブに沿って歩きました。多摩川沿い、色々と面白いものがあって楽しいですね。

後半戦は、二ヶ領用水に沿って進みますので、お楽しみに!

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