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■丹沢・大山を歩く■①大山阿夫利神社を目指す

大山詣。
神奈川県伊勢原市にある大山(おおやま)にある、大山阿夫利神社を昔から多くの人が目指しました。2000年以上前に開かれたとされる古い神社とお寺が一体となったこの場所は、江戸時代以降、山岳信仰の場として江戸をはじめとする民衆に広く定着しました。各地から大山に向かう道を、「大山道」、「大山街道」などと呼び、地域や職業ごとに大山に集団でお参りする「大山講」なるものが結成され、集団で大山に向かい、御師と呼ばれる先導師のいる常宿に宿泊し、大山を詣でるということが、長らくにわたり続けられてきていました。今でも大山講の風習は残っており、たくさんの人が訪れる人気の観光地となっています。今回はその大山を歩きたいと思います。

■大山の玄関口、伊勢原駅

小田急線 伊勢原駅のホーム

まず、現代の大山詣での起点は、何と言っても小田急線の伊勢原駅です。今では新宿方面に向かう通勤客などでも賑わう場所です。

伊勢原駅南口

伊勢原駅の南口。大山行きのバスが出る北口の反対側です。お店が建ち並び、人通りもそこそこ多いです。そうてつローゼンの入る建物もそうですが、少々古びた印象の駅前です。

伊勢原開村400年、だそうです。江戸時代からの古い村です。

伊勢原開村400年というステッカーを街中に多く見かけました。江戸時代から続く古い村のようです。大山詣でと切っても切れない関係にある街だったのでしょう。

駅前には、大山参りの玄関らしい飾り付け
ベンチにさりげなくゆるキャラ
伊勢原駅からも大山が見えます。

伊勢原駅も、大山詣での玄関口の雰囲気があり、これから山に行こうとするムードを盛り上げてくれます。

駅前にある、大山阿夫利神社の鳥居。
小田急線とケーブルカーの開業を記念して設置されたもの。

駅前に鳥居があることも、玄関口のムードを盛り上げてくれています。

大山ケーブル行きのバス乗り場。

ここから大山ケーブルまでバスに乗ります。

大山ケーブルバス停。鈴川の真上に作られたバス停です。

大山ケーブルバス停に到着。バス停はどんなところにあるかというと・・、

鈴川の上に平らな転回場を作っています。
転回場の直下の鈴川。

鈴川の上に大きな橋を架けて、その上にバスが転回できるスペースを確保しています。

バス停のすぐそばにある、阿夫利橋。
大山こまの飾りがついた高欄が印象的。

阿夫利橋。大山の観光の拠点となる場所に架かる大きな橋。大山こまの高欄がトレードマークです。

バス停からは、こま参道を登ります。

バス停からは、こま参道が続きます。石段がありますが、途中にお店もある、楽しい参道です。

お店や石碑の建ち並ぶ参道。
屋根の付いた土産物屋さんが特徴的。

途中に屋根付きの土産物屋さんが建ち並びます。歩いていてとても楽しい参道です。

大山ケーブル駅に到着。

大山ケーブル駅に到着。ここからケーブルカーで大山阿夫利神社に一気に向かう・・・こともできますが、今回は参道を歩くことにしますので、駅の雰囲気だけを味わいたいと思います(笑)。

左 阿夫利神社 不動尊 という道しるべ。
ここからが本格的な登山道。

ケーブルの駅の横からが、登山道の始まりです。

まっすぐ進むと、女坂、右が、男坂

右が、男坂、まっすぐが、女坂です。高尾山などにもありますが、急登の男坂と、ゆるい勾配の女坂。今回は登り・男坂、下り・女坂を選択。

男坂。最初から急坂がどんどん続きます。
男坂は、ケーブルカーのトンネルの真上を通ります。
このトンネルの上に一気に登る急坂です。

男坂は、ぐんぐん標高を稼いでいきます。あまりに急な坂なので、息切れして休み休み登りました。降りるのはもっと怖い坂です。勾配の激しさが半端ないです。

崖のような急坂の中を登ります。

崖のような急坂の男坂。ハイキングで言うと、中級者以上のコースという感じがしました。初心者や久しぶりの人は、女坂を登るのが無難だと思います。男なので男坂・・と思って登りはじめましたが、ちょっと後悔してしまいました(笑)。

男坂を登り切った先にある、八大坊・上屋敷跡。

何とか男坂を登り切りました。八大坊・上屋敷跡と言うところに到着。大山阿夫利神社の下社がある場所は、元々お寺でしたが、明治時代の廃仏毀釈により一時廃寺になりました。お寺は、少し下の大山寺に移されて作られる形になっています。

大山阿夫利神社に到着です!

大山阿夫利神社に到着。ケーブルカーで来る人達とも合流し、たくさんの参拝客で賑わう場所です。今回はここまで。次回は大山阿夫利神社の中の興味深いものをいくつか見つけましたので、紹介したいと思います!

【終わりに】
現代の大山詣では、伊勢原駅から始まるといってもいいでしょう。伊勢原駅は、大山詣での玄関口らしい雰囲気をしています。大山ケーブルのバス停からの「こま参道」は、とても楽しい道中です。ケーブルカーを乗らずに神社まで登ることができますが、男坂はとても険しい坂道でした。何とか到着した大山阿夫利神社。昔の人たちも、男坂を息を切らして登ったことと思います。大山阿夫利神社、大山講を結成して目指してくる様々な人たちの息遣いが聞こえてきそうな、とても面白い場所です。

(続きは、こちら)


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