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◎海の見える駅・日立駅を歩く◎

茨城県日立市。関西出身で、東京の西側にしか住んだことの無い私にとっては、茨城県の北部って東北地方と同じくらいに遠くて、なかなか訪れる機会のない場所でした。その地を所用で訪れる機会があり、帰り道に駅前を散歩しました。今回はその模様をお伝えしたいと思います。

■日立駅とは?

言わずと知れた、茨城県北部を代表する駅です。2011年に駅舎が建て替えられました。日立市出身の建築家、妹島和世さんの手がけた、最近できた駅としては、とても素敵な駅舎だと思います。

駅前は、こんな感じです。

JR日立駅。メタリックなイメージもある、ちょっとおしゃれな空間です。
お洒落な駅舎はあるものの、実はよく見ると、貨物ヤードもあり、
ホームまで少しアクセスが遠い印象の駅なのです。
別な角度から。ホーム上の空間に、駅の改札・コンコースがあります。

駅舎の詳細の探訪は少し後にするとして、先に駅前広場をのぞいてみましょう。

まず目につくのは、何だか丸い大きなもののオブジェ。
「タービン動翼」という名前の部材だそうです。

そう、日立は、言わずと知れた、工業都市。世界的に有名な電機メーカーの発祥の地です。ここは、昔から有名な銅山があった場所で、そこの経営権を明治時代に握ったのが、久原房之助です。久原の手で急激に拡大した鉱山の機械修理部門として誕生したのが、この会社。

ということで、この街は、この会社と共にある、という場所です。日立鉱山は、煙害の問題も大きく、その対策として、大煙突が建てられます。「ある町の高い煙突」という、新田次郎さんの本にもなったエピソードがある町です。


この植え込みの丸い形ですが、大煙突の直径そのものなのだとか。
このエピソード、日立市民はとても大事にしているのですね。
植え込みの中に、大煙突の絵と、説明文が書いた銅板があります。
さて、駅舎の中に入っていきましょう。

日立駅舎は、日立市がふるさとの建築家、妹島和世さんです。2011年に、この方が設計した新しい駅舎の供用が始まりました。

この駅が獲得した、様々な表彰状。
街のシンボルとなるとても素晴らしい駅舎です。
この駅は、実は海がすぐ近くにあるんだ!という
設計コンセプトです。主役は「海」という駅舎です。
そういった経緯が記載されている説明板。
それだけ地元の思い入れも強い、ということですよね。
そして、デザイナーの妹島さんの思いも、きちんと記載されています。
このガラス張りの場所には、カフェもあります。
そりゃー、行かなくてはなりませんね(笑)。
地ビールを含めた、郷土愛がこもった食べ物を食します。
海側を眺めたところ。
国道6号線バイパスと、崖下の集落がある風景です。
崖下からは、津波避難用の階段が設置されています。
崖の上下でこんなに標高差が・・という図です(笑)。
崖下は、あまり駅前っぽくない感じもする場所です。。


こちらは、臨時改札側。今の駅舎の南側にショートカットできる出口です。
跨線橋から臨時改札を見たところ。
ちゃんと改札機が付いています。
臨時改札を越えた先にあるのは、日立シビックセンター。
日立風流物語の模型がありました。
日立市のカラーマンホールにも、風流物語が。
密かに大煙突もありますね。
シビックセンターを少し見学。
この部分が、今昔マップで見ると、貨物駅だったりするのが、
この工業地帯の駅ならではだったりします。
日立駅の模型が、構内に飾られていました。
この場所に飾るのは、とてもいいですね。
とても素敵な駅です。

■終わりに

日立駅は、とても素敵な駅です。そんな場所を訪れました。今回は本来の目的があり、ゆっくりじっくり回ることができませんでしたが、次回は是非もう少し時間をかけて回りたいと思います。

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