【南大沢土木構造物めぐり】No.96 優しい土木
地元の街歩きを続けていて、土木工事って何のため(誰のため)にあるのか?ということを考えるシーンがたまにあります。その際に考えることのひとつとして、
未来を背負って立つ子供たちのため
と思える工事を感じることがたまにあります。今回も小さな小さな土木工事ですが、そういう思いを感じることができたので、お伝えしたいと思います。
■まずは、今回の探索範囲を地図で
■中山地区を歩く
■そして、優しい土木構造物を目指します
そして、本題のやさしさのある土木構造物をめぐります。
今回のやさしさのある構造物、この「通学路」標識が関係しています。学校に行く通学路です。学校は、ここから一つ隣の谷戸にある、由木西小学校なのですが、その通学路がなかなか味わい深いです。
山道のようになっても、舗装を絶やさず、街灯がついていて、崩れそうな斜面に土嚢が積まれている。車は通れない道。おそらく子供たちが安全に通学できる道を、ずっと守り続けてきたのでしょう。
由木西小学校は、明治6年創立のとても古い学校です。今は移転して丘の上に建っています。昔の校舎は、この谷戸を下りた先にあります。学校の構内に石碑が建っていて、その歴史を知ることができます。石碑については、前回探索時のレポートに詳しく書きました。この地区の小さな道の整備には、学校の通学というキーワードが大きく関係していそうです。実は、日本中のあらゆる地域で関係しているのかも、と思ったりもしました。
■終わりに
中山地区は、昔ながらの風景が残る味わい深い場所。古い道や楽しいお寺、昔の道標、道路改良碑などを見つけました。そこから小学校へつながる小径。子供たちが歩きやすいということは、大人も歩くのが楽しい道、ということで、おかげさまで安全な街歩きを楽しませてもらっています。
土木事業って、本来はこんな小さなやさしさのようなものでできていると思うと、とても素晴らしいものだと改めて思いました。
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