見出し画像

【南大沢土木構造物めぐり】No.89 八王子みなみ野を目指して歩く(前編:相原駅までの道のり)

最近季節が良くなってきたので、記事を書き切る間に新たに歩きに行くことが多く、だんだん行った場所の記録を書いていないものが溜まってきています。今回も、少し前のまだ年度が変わる前の3月下旬に歩いた記録を紹介します。我が家のある南大沢から、八王子みなみ野を目指して歩きました。最初のほうは、鑓水地区の大きな工事現場をいくつか眺めました。

■鑓水地区は新たな建物の建設ラッシュ

鑓水地区の尾根緑道沿いの建設ラッシュ。まずは・・、
新たな特別支援学校の建設が進んでいます。
どんな学校ができるのでしょうか。

鑓水の尾根緑道沿いにできる、新たな都立の特別支援学校の建設工事現場。近くに南大沢学園という既存の特別支援学校もあるのですが、生徒数の増加に合わせて新設校を作るようです。

完成に近づいてきた、巨大倉庫の現場

巨大な倉庫の建設現場が次に見えてきます。ここは、平らでない土地を平坦化したため、大掛かりな土工事が発生していました。建物の形はほぼできていますが、まだ土工事は少し残っているようです。

野村不動産が開発する倉庫です。ロゴも見えてきています。
遊歩道から眺めた全景。とにかくデカいです。

大型倉庫がほぼ出来上がっています。この倉庫、野村不動産の倉庫ですが、楽天グループが丸々1棟借り切る形で使うことが決まっているようです。

次に、その隣では、大型ショッピングセンター(ビバホーム)の工事が進んでいます。

こちらは、ホームセンターの「ビバホーム」が
核テナントとなるショッピングセンターの模様。
今までの野原の風景が一変しそうな様相です。

こちらも、広大な土地にショッピングセンターの建物が姿を見せ始めています。2022年秋開業予定だそうです。どんなものができるかと思う反面、交通渋滞等が生じそうな気もしていて、今後の成り行きに注目したいところです。

■尾根緑道から相原駅を目指す

相変わらず「制限速度30km/h」の歩道、健在です(笑)。

車道側は建設ラッシュに沸く地区ですが、尾根緑道の遊歩道は相変わらずのどかな雰囲気です。昔車道だったことを思わせる、制限速度30の路面標示や、区画線を消した跡なども健在です。(過去に記事にしました)

尾根緑道を進みます。右のフェンスは多摩美大の敷地です。
ここも道路だったのでしょうか。マンホール部分だけ道路を直しました!
という感じの補修跡がくっきり残っています。

尾根緑道の終点を目掛けて歩いていきます。終点は、国道16号があり、さらにそこから御殿峠のほうを目指します。

国道16号まで来ました。
国道16号バイパス。耐震補強工事が進み、
橋脚を太くする補強ができてきたようです。

国道16号を八王子バイパスのところまで歩いてきました。そこから八王子バイパスを下りると相原に到着するので、そちらを歩きます。

八王子バイパスは、耐震補強工事の真っただ中です。柱の厚さを増し厚する工事が終盤を迎えているようです。

この谷は、大栗川の源流部に当たります。
しばらく八王子バイパスを相原駅に向けて歩きます。

八王子バイパスは、元々日本道路公団が建設した有料道路で、今は無料化されて国道16号バイパスの一部になっています。高速道路仕様のように見える道ですが、側部に歩道がついた元・一般有料道路で、側道を歩くことができます。過去に片倉IC目指して歩いていて、高速道路っぽい道を眺めることができる不思議なスポットだと思います。

バイパスの側道に、いきなりお寺出現(笑)。
側道の脇から、急坂の住宅地を登ります。橋本のまちが見えます。
中ヶ谷戸には、アーチェリー場があります。
谷戸を流れる用水路。単管で組まれた土留め。

八王子バイパスの側道から、急峻な坂道の丘の上の住宅街を少し歩き、急な階段を下りて中ヶ谷戸へ。静かな谷戸には、アーチェリー場があり、不思議な静かな空間が広がっていました。

西国・四国・秩父・坂東 188箇所巡拝記念
明治24年の石碑です。
青木芳斎先生の顕彰碑。
相原駅前にある文化財に認定される「青木医院(青木家住宅)」を興した人。
緒方洪庵の適塾に学び、種痘の撲滅に貢献した人です。

中ヶ谷戸には、相原にある、青木家に関する石碑などがある場所をみつけました。青木家は、相原の地で青木医院を開業する医者です。重要文化財に指定される立派な旧家があり、そこで何と診察が受けられます。石碑の青木芳斎さんは、緒方洪庵の適塾に学び、この地で医者を開業しつつ、種痘の撲滅に貢献した人だとか。まさかここで適塾のことが出てきたので驚きました。

青木家住宅。重要文化財ですが、現役の青木医院です。
この中で診察が受けられます。
PCR検査が受けられる旨の説明書きがあります。

中ヶ谷戸は、丁度青木家住宅の裏手にあるので、そこに墓地や石碑が作られている場所があり、どうやらそのような場所をみつけたようです。

もう少し相原駅近くを歩いてみましょう。

青木家住宅の脇には、レンガアーチの水路橋があります。
「中谷戸橋」という名前の橋。
「御殿西口橋」という名前の橋。
相原の駅前に架かる橋です。
そのお隣には、「ようだばし」という名の廃橋がありました。

相原の駅近くは、古い橋が小さな水路にたくさん架かる場所でした。新しい町が多いこの地域で、古いものがたくさん残っているスポットと言えると思います。

相原駅に残る、貨物側線の跡でしょうか。
何と、駅前の道には、木製の電柱も残ります。しっかり現役です。
「ファミコンリサイクルショップ 相原店」なる看板も。
「下取りOK」「チェーン店募集中!」とも記載があります(笑)。

相原駅周辺には、文化財級の青木医院以外にも、古い橋など、とても興味深い見どころ満載のスポットが沢山あります。こんな歴史深い相原駅前から、一駅北側に八王子みなみ野駅を目指していきますが、今回はここまで。次回は八王子みなみ野を目指し、古いもの、新しいものを探訪したいと思います。

■終わりに

相原駅までの風景、実に多彩なものでした。鑓水地区では、新しい建物の建設ラッシュの状況をお伝えしました。これから激変していきそうなエリア、歩いた記録は随時残していきたいと思います。その後歩いた八王子バイパスや、丘の上の住宅地、中ヶ谷戸という谷戸に残る、古い石碑たちなど、なかかなか見どころたっぷりの街歩きでした。

この記事が参加している募集

休日フォトアルバム

この街がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?