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【南大沢土木構造物めぐり】No.35 「30」の謎

ここは、多摩ニュータウンの鑓水地区、鑓水小山給水塔から多摩美術大学方面に向かう遊歩道である、「尾根緑道」の一部です。その歩道(自動車は入ってこない)に、なぜか「30」という標識があります。これは、車道についている標識ですね。ということは、この尾根緑道が車道だったことがあるのでしょうか。平行する現在の車道とは、高低差もそこそこあるので、車道時代を想像するのは、思ったより難しいかもしれないのです。

【尾根緑道とは】
町田市と八王子市の境目になっている尾根沿いに約8kmにわたってつながる遊歩道です。尾根緑道は、多摩美術大学の裏手から、小山内裏公園の中や、多摩斎場の近くを通り、はるばる町田市の清掃工場近くまでつながる、非常に長い緑道で、ジョギングや散歩を楽しむ方にはおなじみな場所です。

もともとこの道は、旧陸軍の戦車のテストコースの跡地を遊歩道に転用したという、珍しい経歴を持つ遊歩道です。

その道に、なぜか「30」の標識。うっすらと残る白線。戦車みちが遊歩道になる前に、一時的に車道と化した時があったのでしょうか。古い地図を見ていますが、そのような痕跡は確認できませんでした。ニュータウンの造成の際の工事用か仮切替をした名残だったりするのでしょうか?それにしても、速度制限の「30」がそのままとは、意外なことだと思います。走る人や自転車が「30キロ」規制なのでしょうか。この標示、数か所に残っているので、容易に確認することができると思います。

この標識通り、時速30kmでジョギングする人がいたら、結構驚くと思います。是非尾根緑道の「30」が現役だったころがどうだったかを知りたいものです。

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