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小学5年生の息子おすすめ本ベスト5

子どものころ、私はすごく本好きな子でして、小学校の図書館はもとより、地域の児童図書館の本も読みつくした感があり、クラスに少しだけおいてある学級文庫も読んだし、もう読む本がないから私だけは特別に隣のクラスの学級文庫も貸してもらえるようになったくらい、本をよく読んでいました。

地域の児童図書館は確か一枚のカードで5冊まで借りてよかったんですが、家族4人分のカードを一人で使わせてもらって毎回20冊、一週間に一度、車で母と一緒に行って借りていました。その図書館で小学校高学年になるころに「もうこれも読んだしあれも読んだし借りたい本がなくなっちゃったなぁ」と思っていたのを覚えているので、実際には読みつくしたわけじゃないでしょうが、そこで物足りない感があったのは確かです。

上に兄弟がいるので家にもわりと本がありましたがそれも大人の本以外はもちろん何度も読み返しましたし、ベッドの中でも読み続けたせいで大分目が悪くなりました。まあゲームもないしテレビもあまり見れない家だったので、他にやることなかったのかもしれません。

あの頃よく読んでいたのは、シートン動物記シリーズや、ドリトル先生シリーズ、ルドルフとイッパイアッテナ、ニルスのふしぎな旅とか、シャーロックホームズ、アルセーヌルパン、ズッコケ三人組シリーズとか。特にズッコケ三人組が江戸時代にいって、ゴムがない時代なのにパンツのゴムで飛行機作ってヒーローになった話なんか、いまだに覚えてます。

灰谷健次郎の『太陽の子』とかも衝撃的でよく覚えてます。ストーリはほとんど覚えていないけど、なんだこの本はすげえと思って号泣したのだけ覚えています。

今の子もこのあたりの本を読むのかなと息子を見ていると、確かにドリトル先生やシャーロックホームズ、アルセーヌルパンあたりは面白いらしくて読んでますが、ズッコケ3人組を一度も借りてくれないという・・。なぜに。面白いのに。今はズッコケ3人組は読まないんですね。

で、息子に私が読んだことのない本で、おもしろいから読んだ方がいい本(シリーズ含む)をベスト5で教えてと言ってみたところ、下のようになりました。

5位『エーミールと探偵たち』

これ私も読みましたが、おもしろかったです。なるほどな~、児童文学でもいい作品というのはこういう引きつけ方をするのか・・と思いました。それに出てくるのはシングルマザーのお母さんと子どもなんですよ。その関係がまた良いんです。泣けます。ドイツの作家です。言葉づかいも、ストーリーも、粋です。これで5位ですからヤバいです。

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4位『クローディアの秘密』

これは本当に感心しました。こんな素晴らしい作品を自分が子どもの時読まなかったなんて、なんでなのという感じです。めちゃくちゃ面白いですし、文章も本当に上手です。構成も工夫されています。それにNYのお話なんですよ。NYに住む子どもの小説というだけでなんだか好きなのに、さらに舞台はNYの中でもメトロポリタン美術館なんです。 わくわく感半端ありません。1968年にニューベリー賞を受賞しているんだとか。さすが。でも確かにこれで賞取ってなかったらおかしいですよ。昔の本なのに、今読んでもぶっちぎりで面白いです。読んでなかったら読んだ方がいいです。後悔絶対しません。

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3位『15少年漂流記』

言わずと知れたジュール・ヴェルヌです。ジュール・ヴェルヌの本で面白くない本あるわけありません。私も『海底二万海里』は家にあったので読んでとても面白かったのを覚えていますが、こちらの作品は読んだことがなかったです。フランス人て今もバカンスのたびに世界の色んなところへ行って冒険してくる人が多くて、息子の学校でもバカンス明けに家族が行ったタヒチの珍しいレモンを持ってきて見せてくれたり、週末レ島(Île de Ré)に行って取ってきた塩をくれたりするクラスメイトがいましたが、冒険の話を書かせたらフランス人がやっぱり一番でしょうか。ジュール・ヴェルヌの本は海底や無人島だけでなく、他にも気球で旅してみたり、月に行ってみたりとスケールの壮大な冒険の本ばかりで、全部読みたいです。19世紀の人がそんな本を書くなんてすごいですよね。

これは原題を直訳すると『二年間のバカンス』となるのですが、NZに住む良い私立学校に通うご子息達が夏休みにちょっとお友達のお父様所有の船に乗ってみようとしたら、あれよあれよと無人島に行っちゃって、そのまま2年間帰れなかったという設定で、その名の通り夏休みが2年間になっちゃったーというなんとも夢のようなワクワク感溢れる題名なんですよ。夏休みになると、このまま夏休みが無限に続かないかな~と思っていた子どもの頃の夢の冒険ですよね。当然無人島なので色んな困難がありますが、それは良いご家庭のご子息たちなので、リーダーをちゃんと決め、規律を守り、喧嘩もしつつ仲間を守るという、社会のすべてが詰まった内容です。こんな子どもいるのかしらと自主休校中の我が息子の自堕落さを横目にみながら思いを馳せる内容です。

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3位でこんな文豪の本を持ってくるなんて。ジュール・ヴェルヌが3位ってどういうことよ?息子の話を聞きながら、2位の予測をしてみましたが見当がつきません。

2位『ホーキング博士のスペースアドベンチャー』シリーズ 全6巻

この本は私の子どもの頃はありませんでした。ホーキング博士ってこんな児童書を書いてるの!?と思ったら、ホーキング博士と博士の娘さんが一緒に書いたシリーズらしいです。そんな本があるんですね・・!絶対おもしろいですね。まだ私は読んでいないんですが、それというのも分厚いし6冊もあるので・・。息子曰く、スーパーコンピューターを使って宇宙を旅する話で、いろんな宇宙の話が出てくるけど非常に分かりやすくて面白いんだそうです。私は分厚くて読むのを躊躇したのですが、息子はあっという間に6巻読んでしまいました。最近、最終巻が発売になったんです。それで終わってしまうのが本当に残念そうでした。子どもの誕生日やクリスマスプレゼントにこの本、良いと思います。知識もつくし、読み物としてもとても面白いんだそうです。

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1位『シャーロットの贈り物』

これも昔からベストセラーで知られている本らしいのに、なぜ私は子どもの頃読まなかったんでしょうか・・。これはもう読んでなかったら読むしかないです。こんな素晴らしい本があると知らずに死ななくて良かったです。めちゃくちゃおもしろかったです。子どもの本なのに私の方が先に読んで泣きました(笑)下に画像がありますが、この表紙でこの題名ならこの女の子がシャーロットじゃないですか、普通。違うんですよ!シャーロットは、すごく賢くて、美しくて、優しくて、素敵で、行動力があって、勇敢なシャーロットは、この女の子じゃないんです。それどころかこの女の子は主人公ですらないのです。帯に「児童文学の最高傑作!」と書いてありましたが、それに尽きます。笑えるし、泣けるし、牧場が舞台なので色んな動物が出てきて可愛いし、なんていうんですかね、読んでおもしろい本というより、家の本棚に置いておきたい本ですね。

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自分も本が好きでたくさん読んでいた子だったのに、知らない本でこんな素晴らしいものがたくさんあるなんて。子育てしなければ出会いませんでした。児童文学も良いものですね。良い児童文学は、大人の同様、文章も上手なら設定もユニークだし、魅力的な登場人物が出てきて、ストーリーも飽きさせないうまさがあります。児童文学も奥が深いです。2位以外は私も読んだわけですが、大人が読んでもとても面白いです。

ちなみに息子が入れたがったけど私が読んだことあるので除外された本の中には、『モモ』や『ドリトル先生アフリカ行き』などがありました。これも名作ですよね。さて今年のクリスマスには息子に何の本をプレゼントしようかな。

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