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【強迫性障害】ちょっとだけ救われた言葉

「確認をしない人ってのは、ただのバカなんですよね〜。」

大人になってから初めて精神科に行って、そこの先生に言われた言葉だ。口調は優しいけど、淡々と論理的に喋るおじいちゃん先生。「確認行為」にとらわれずに生きていきたい、そう話した私に先生はこう言ったのだ。

「確認しない人ってのは、ただのバカなんですよね。ただ生活に支障が出るくらいに確認をしてしまうのは大変です。でも100回の確認行為が数回になったら、普通に過ごすことができる。だから、確認の回数を減らす事を考えていきましょう。」

確認行為を恥じていた自分には、確認行為を止めようとしていた自分には、確認行為を肯定されたことが嬉しかったし、新しい気づきだった。

「確認をするのは悪いことじゃない、むしろするべきことです。」

そう締めくくってくれた先生の言葉にはとても感謝している。
今の自分の障害への向き合い方の基本は、先生の言葉で成り立っている。

もし、確認系の強迫性障害に悩んでいる人がいたら、同じことを伝えたい。確認は悪いことじゃない、むしろするべきことであると。確認をする自分を肯定しながら、上手に生きていく方法を考えるべきであると。

先生の言葉を時々思い出しつつ、僕は今日も障害と向き合いながら頑張って生きていく。もちろんそれは障害を否定する行為ではない。僕の「頑張って生きる」とは、障害を肯定し、受容しながら、上手に付き合う方法を模索することだ。





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