#044 ~音楽を始めたきっかけ 留守番電話からの奇跡! こんな事ってあるんだ!~
*前回の続きですが、前回を読まれてから読んで頂く事をオススメします
サポートキーボーディストとして参加させて頂いていたLesViewの事務所は シンコーミュージックという会社で、プリンセスプリンセスやレベッカなどが所属していた事務所だった。
場所は都営新宿線の小川町にあって、デモの録音や打ち合わせに何度か足を運んだことがある。
スタッフの中に岩満さんという女性の方が居たんだけれど、この時 私は接点がなく逆にLesViewのメンバーは知っていたかと思われます。
とまぁさておき、
LesViewの全国ツアーの最終日であろう、下北沢にある
北沢タウンホール
ここでライブを開催した。確かギターアンプが壊れてちょいとハプニングがあったことを覚えている。
そして、私のMacintoshと同期した演奏も披露していた。
ライブは無事に終わった。
それから数日後、どこかへ出かけていた私が帰宅すると、留守番電話にメッセージが残っていた。
まだ、携帯電話は一般的に普及していなく、平野ノラさんがコントで使っている超巨大な電話しか無かった時代だ。
メモリーもまだ高価な時代だったので、マイクロカセットテープにメッセージを残す仕様である。
再生して聞いてみると。
“〇〇プロダクション系列の会社の岩満と申します。一度お電話頂けませんか?!”
と。
なんだろう?! と思いながら、電話をしてみると、岩満さんと繋がった。
「ご相談がありまして、一度お会いしたいのですが」
なんだろう〜と、期待を不安を胸に、数日後渋谷で待ち合わせをして居酒屋"魚や一丁"に行った。
ウニが箱でやってきたのは当時は圧巻だった。
岩満さんは、以前シンコーミュージックで働いていたのだが(部署は分からないけれど)、コンサート制作をやりたいとのことで、転職したというのだ。
そして、
「今私が担当しているアーティストが、今度全国ツアーを開催するのですが、キーボーディストを探している所なんです。」
と言うんです。
私は、はぁ〜そうなんですね?!的な返事をしたと思う。
そこで、そのアーティストは
”以下のリクエストに合う人を探してきて欲しい”
と言われたそうです。
そのリクエストの内容は
〜若くて〜
〜ピアノが弾けて〜
〜アレンジが出来て〜
〜Macintoshを扱える〜
との事だった。この時、私は25歳だった(若かったなぁ〜)
本当にこの頃はまだMacintoshを普通に扱っている人は一握りだったので、岩満さんは
「そんな人、どこにいるのだろうか?!」
と、悩んでいたそうです。
すると、これも運命なのか、元シンコーミュージックということもあり、先日の北沢タウンホールのLesViewのライブを見に来ていたんです。
そこで私を見て
「いた〜!」
ということになり、今一緒に居酒屋で飲んでいるんです。
そして、
「もし良かったら、ツアーでキーボードお願いできないですか?!」
というので、アーティストはどなたでしょうか?!と聞いてみると。
なんと!!!!
あの!
横山輝一さんなんです〜♫
え〜〜〜〜!!!
と、当たり前ですが、とんでもなく驚きました。
先日 Lovin’ Youをパワープレイで聞いてたばかりなので [43話参照]
横山さんにはチャーリーさんの事を伝えてあるので、一度横山さんとお会いして欲しい
と、半ば話しが進んでいたのには笑った。
居酒屋をご馳走になり、数日後 Lovin’ Youの次のシングル”Someday”のレコーディング中の赤坂のスタジオに向かいました。
岩満さんに横山さんを紹介され、初めましてと挨拶をしたのを覚えています。
すると横山さんは
「A-JARIなんだって?!」
と、とても気さくで明るい方だった。
「はい!そうです。確か横山さんと同じ86年デビューです」
というと、
「何月デビュー?!」と聞かれ。
「11月です」と答えると
「俺は6月デビューだから、半年先輩だ〜!」
と、笑顔で返答してきた。
面白い人だなぁ〜
って思っていると、
「じゃぁ、ツアーよろしくね〜! 岩満ちゃん〜あとはよろしく〜!」
と、オーディションではなく、面接で受かってしまったwww
私は横山さんのキーボーディストになりたくで、ピアノを練習したり、アレンジの勉強をしたり、Macintoshを覚えたわけではないのだ。
ただ単に、音楽が好きで興味のある事には首を突っ込み、Macを見るためだけに千葉まで行ったり。
原因があって結果がある!
というのはこういう事なんだなぁ〜とひしひしと感じた。
LesViewもオーディションではないし、何故かつくづくラッキーな出来事が多かった。
1ヶ月ほど前にカフェで聞いた楽曲が! まさかツアーでピアノを弾く事になるなんて!
高校3年の時のGoodMan時代から7年後の話である。この7年間は本当にモーレツな時期だった。
人生は面白いことだらけだ〜
つづく〜