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主婦という言葉もデリケートな存在になっていくのか?

 日経の酒井順子さんのエッセイで、彼女が友人とある包丁専門店を訪れた際、お店の方から
「お二人は主婦の方ですか?」
と問われ、二人とも主婦でないため答えに窮したという話があった。

 彼女はそのことに反応し、主婦とは何なのかというエッセイを展開する。ここではそのエッセイの内容が話題ではない。主婦ではない一定の年齢の方の「主婦」という言葉への反応が気になった。その言葉が嫌ではなくても使えない状況があるのだ。

 我々男性は「主人の方ですか」などと聞かれることはない。書類の職業欄に主婦又は専業主婦はあっても家事全般を切り盛りする男性を表わす言葉はない。なのに妙齢の女性には、主婦であることを尋ねてしまうことがある。このエッセイでそれがとてもデリケートなことだと気付かされた。

 これからの時代、家事を切り盛りするのは女性と限らない。主婦という言葉が微妙な場合もある。ジェンダーレス時代、言葉選びは慎重にしたい。






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