見出し画像

アラビアンナイトとフランダースの犬

 テレビで見た漫画家ヤマザキマリ氏の話。彼女が子供の頃楽しんだアラビアンナイトの世界では、どれだけ頭を使って世の中を渡り歩くかが書かれており、ずるいことは美徳であった。その本にハマったあと、フランダースの犬を読んで「立ち止まっていれば誰か助けてくれると思って雪に埋まって死ぬ子供の話。なんて要領が悪い子供なんだろう。」と思ったそうだ。

 だがもし彼女が本を読む順番を違えていたらどういう感想を持ち、果たして今の様な彼女になっていただろうか?興味深い。そう考えると、本を読む順番はもしかしたら人格形成に影響を与えているのかもしれない。

 もっともヤマザキ氏の場合、もし読む順番が違っていたとしても最初から感想は決まっていたのかもしれないが。

 我々は小さな頃から色んな本を読んできた。それらは自分の素地を作った元とは思う。でも同じ本を読む順番は1度しか選択出来ない。その順番は自分を変える別れ目だったのかも。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?