見出し画像

地方移住して「違和感」

地方移住していました。ど田舎に3年間。

関東から九州のど田舎への移住は、期待していたものと「そうでないもの」との連続でした。今回は、「そうでないもの」の体験の投稿です。

るるぶを買って、お祭りへGO。

よくわからない土地では見るものすべてがアドベンチャー。ささいなことでも以前住んでいた場所と違いがあって、同じ日本なのに新鮮でした。

自然が豊かだったり、緑が濃かったり、言葉が違っていたり。わくわくした感じが移住しはじめは続きました。

やがて、というか割とすぐなにか違うな?と違和感を感じることが多くなってきました。


るるぶを買って、そこに載っていたお祭りイベントを見にいったときことです。

そのお祭りは車で2時間以上かかる場所にある、盛大なお祭りイベントです。

ここにたどり着かないんです。
もうさすがに近いでしょ、という場所まで来てるんですが、それらしき「雰囲気」も「場所」も「看板」も見当たりません。

隠れ家的な場所ではない。かといって、ひらけた場所でもないんですが、そこら一帯はわりとだだっ広いんで、カーナビにも頼らず、大体この辺りでしょって場所まで行ったんです。しかし、その会場にはなかなかたどり着かない。。

はい、違和感。これです。その気が感じられないんです。
るるぶにも載っているんです。
人が集まりそうでしょ。
困るでしょ、近くまで行って見つけられなかったら。
でも、案内がない。近くまで来てるのにたどり着かない。看板もない。

そりゃ知っている人はいいですよ。駐車場も場所もすぐにわかるでしょう。ですが、観光雑誌にも載っているお祭りなんだし。もう少し案内とか、ガイドだしてよ。と思うことはこれ以外にも多々ありました。


私的には、田舎がそうなってしまう背景は理解できました。

田舎は基本、他者のことを想像しません。する必要がありません。

田舎は田舎に住んでいる人で回っています。
みんなってだいたい地元の人たち。
他者って誰?困ってるって、いても一人くらい?

じゃ、よくね?
大体これです。

苦情じゃなくて、要望しても、その数が圧倒的に少ない。
結果、動かない。
そして、良くも悪くも、変わらない。

他の要因としては、要望に応えるリソースがない、というのもあります。
「人」が、「物」が、「予算」が、ない。
対応する「ひま」もない。
結果、いちいち応えられない。

「アンテナ」の弱さもあります。
受信するアンテナ自体が弱い。
移住したり、はじめの頃は受信アンテナ強かった人も、徐々に染まっていきます。慣れていきます。
これは非常にもったいないことですが、人間はその環境に慣れていきます。
適応せざるをえません。
そうでないといちいちストレスを溜め込んでは健康を害してしまいます。
ですから感じなくなるんです。

そして何も感じなくなるか、あきらめます。
こうして晴れて田舎民の誕生です。そうせざるをえないんです。
いちいち違和感を感じては、いつまでもマイノリティー。
そんな人は周りも疎ましく感じるでしょう。

私の場合は違和感を楽しめなかったので、3年で移住生活はフィニッシュしました。

が、違和感を楽しめて、正解不正解ではなく、適応して楽しめる人には移住お勧めです。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?