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江ノ島へ 6 龍
江ノ島巡り、前回の続きです。
草創から龍と深く関わる江ノ島では、亀以上に龍の姿を目にします。
伝説によれば、鎌倉には昔、五つの頭を持つ龍がいて悪行を重ねていました。そこへ天女が舞い降り、天女に恋心を抱く五頭龍を諭し、悪行をやめさせました。この五頭龍をまつるのが龍口明神社(鎌倉市腰越)です。その後、五頭龍は海を離れ、山に姿を変えました。これが現在の藤沢市龍口山です。そして、天女の天下りとともに出現した島が現在の江の島。天女は江島神社に奉られている弁財天です。江島神社には弁財天堂(奉安殿)があり、裸弁財天像(妙音弁財天)が奉られています。
最初は、島の入り口にある。青銅の鳥居。
台座に亀さんがいた、あそこです。
「江島大明神」と書かれた扁額の周囲に、一体何匹の龍がいるのでしょうか。
(ここで、龍の数え方の単位を確認。匹でも頭でもいいそうです。)
![](https://assets.st-note.com/img/1688812704778-iYOzfkWyXO.jpg?width=800)
青銅の鳥居から賑やかに始まる繁華街、弁天仲見世通りにあったもの。
![](https://assets.st-note.com/img/1688812751796-TBSCmvUXcV.jpg?width=800)
辺津宮大鳥居(朱の鳥居)前の鳥居近くの狛犬の台座。
![](https://assets.st-note.com/img/1688812790758-2zKJ6mteq2.jpg?width=800)
自分ではどうしても調べがつかず、専門家、巳白さんに教えていただきました。
雨龍、アメリュウ、ウリュウです。
私も前職で初対面したときは、なんだこのニョロと思いましたが、結構あちらこちらにさりげなくいる可愛いヤツです。
雨乞いにもなるそうな。
確かに可愛い。
寝癖のように毛?が逆立っているあたり。
機嫌が悪そうな表情。
一応、龍とついていたので、こちらで紹介します。
さて、次は、奥津宮の石燈籠です。
![](https://assets.st-note.com/img/1688813006821-UCnOY9Z2CW.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1688813067409-t40Pzlq44T.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1688813007697-IzQJQ2PNKa.jpg?width=800)
そして奥津宮の隣りにある龍宮(わだつみのみや)。
岩屋本宮の真上に1993年に建てられ、龍宮大神が祀られています。
![](https://assets.st-note.com/img/1688813127910-RachFUQlqO.jpg?width=800)
他にも新旧取り混ぜて、島内にはたくさんの龍がいました。
旅の終着点、第二岩屋で待っている龍は、観光地にきたなぁ、という気分存分に味わうことができます。
(ネタバレにならないように、写真は割愛。こちらは現地でお楽しみください。)
そして、同じく至る所で目にするのがこちら。
![](https://assets.st-note.com/img/1688883469671-dMV4e84nc6.jpg?width=800)
三つ鱗紋。鎌倉幕府執権、北条時政の旗印です。
軍記物語である「太平記」によると、鎌倉幕府創設の頃、北条時政(初代執権)が子孫繁栄を祈るために御窟(今の岩屋洞窟)で参籠した際、目の前に弁財天が現れて、時政の願いをかなえることを約束した後に龍(大蛇)の姿となり、海に消えていったと記されています。その時に授かった龍の三枚の鱗を形どり、北条家の家紋にしたことが「三つ鱗紋」の起こりです。
これも龍。まさに龍尽くしでした。
続きます。
おまけの話
記事の途中で出てきたニョロ=アメリュウ。
どこかで聞いたことがあるとおもったら、ここに、らしき記述がありました。
一歩踏み入れたら、出ることができなくなりそうな、魅惑の霊獣ワールドへようこそ。
続きます。
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