最近の記事

ウラジロ

ちょっと季節はずれの話題ですが、正月飾りに使われるウラジロ。 葉の裏が白いからウラジロと呼ぶ、と子供の頃に母から教わりました。 シダのことをウラジロと呼ぶのかと思っていましたが、そうではなく、葉の裏が白い特定のシダの仲間を指すそうです。 穂長とも呼ばれ、長く伸びた茎の先端から毎年2枚の葉をつけます。 夫婦共白髪になるまでそろって長生きしますように。 羽片が向き合って並ぶように、夫婦が仲良く過ごせますように。 ウラジロの葉がしだれるように、齢垂る(しだる)ように、長生き

    • 植物の裏側の美を発見したい

      前回は、リンクさせていただいた記事の品格を落としたくないな、と思い、あまりくだけたことを書く気になれませんでしたが、書きながらやってみたくなったことがあります。 植物の裏側の美を発見する。 ということで、早速iPadを片手に近所を歩き回ってきました。 やってみて気づいたことが2つ。 まず、そもそも花も葉も少ない季節にチャレンジしたこと自体、適切ではありませんでした。春になったら再挑戦します。 そしてもう一つが、植物の高さが大事だということ。 例えば今回、水仙の花や葉

      • うらまさり

        桜蕊降る 以下の記事を拝読して始めて知った言葉です。 (日本語の美しさとクリエイターさんの感性が光る記事です。) 豊かな四季に恵まれているからでしょうか。 日本人の、自然と言葉に対する感性には瞠目させられます。 最近、平安時代に装束を重ねる色の組み合わせ(重ね色目)の本を眺めていて、こんなのまであるんだ!と思ったのが、「裏」に着目した色目です。 裏倍紅梅 上の説明に挙げられているのが、裏倍紅梅(うらまさりこうばい)です。 正面から見ても十分美しい紅梅の、後ろ姿に美し

        • ローズマリー

          前回に続き、英語の植物名の名前について、今回はローズマリーです。 が、名前の話に入る前に、うちのローズマリーを紹介させてください。 うちのローズマリーは、八百屋さんの片隅のハーブポット苗100円均一で買ってきたものです。 自分で育ててみて個別認識できるようになった途端に、近所に植わっているローズマリーが目に入ってくるようになりました。 あそこにも、ここにも! しかも野良まで目につくように。 なぜか、病院の石垣の間から生えてきていたりします。 そこにいたら、そのうち枯れちゃう

          植物のおもしろ英語名

          前回の記事でご紹介したツワブキの英語名が面白かったので、他にも何かないか、探してみました。 ツクシ horsetail 直訳では馬のシッポ。 ツクシの他にスギナ、トクサもさすようです。 "horsetail plant"で画像検索すると、トクサとツクシとスギナが混ざって出てきます。 英語圏では、あまり区別の必要がないのでしょうか。 スギナ以外は、馬のシッポと呼ぶのはちょっと無理があるきがします。 イチョウ ginkgo 日本語(あるいは中国語)の銀杏が語源だとか。

          ツワブキが咲かない

          うちの庭のツワブキは花が咲きません。 ツワブキはとても強くて、どこででも花が咲くと聞くのですが、咲かない時にはどうしたらいいかについては、いい情報が見つかりません。 このツワブキ、もとは実家の庭にあったものです。 陽当たりがよくて、他の花はきれいに咲いている庭なのに、 「このツワブキは咲かないのよねー」 と母がこぼすので、 「じゃあ、うちの庭に移してみようか」 ということで、我が家にやってきました。 が、何年経っても咲かず、観葉植物と化しています。 逆のこともありました。

          鬼降る森 続き

          高千穂の夜神楽を、ベテランが若い世代に伝える一節です。 膨大な時間をかけて教え、教わった結果、神楽の担い手たちがどのような存在になるかが次に書かれます。 人ならぬ世界の舞を人に伝え、土地の中で伝承していくことは、まさに天と地のあいだを往還するということだな、と思います。 この本は、たしか朝日新聞のコラム「折々のことば」で知りました。 たった一行紹介されていた文章に惹かれて手に取った本でした。 いつかこんな文章が書けるようになるのでしょうか。 こんな境地で舞えるようになる

          鬼降る森

          高千穂地方に伝わる伝説について語った、長老の荒唐無稽とも言えるような話を、笑って聞き流せない著者の気持ちが表現されている部分です。 「こうしましょう、とあなたが言えば、それが正解。 変わりながら伝わっていく柔軟さが民俗芸能の良さです」 教わる立場の気楽さを謳歌してきた私が、物のはずみで先生から郷土芸能のお稽古の会を引き継ぐことになってしまい、アワアワして先生に、こうでしたっけ?と泣きついたらこのように返されました。 何回か会を運営してみて、先生のおっしゃったことは正しい

          なんでこの子が人気者?七宝樹

          画像共有機能を使って、時々まとめて画像を投稿しています。 共有した画像の中で、よく使っていただいているのが上の七宝樹の写真。 この子は実物を見せても、気持ち悪い、と言われることもあり、正直、なぜnoteでは人気者?とちょっと驚いています(私は好き)。 そんなに魅力的かと、いろんな角度から撮ってみました。 おまけ:七宝樹(シチホウジュ、シッポウジュ)について 南アフリカ原産 キク科セネシオ属(なんと菊の仲間!) 日当たりを好むが高温多湿は苦手。水はけのよい土を使う。

          うちのまわりの気になるシダたち

          普通に生えているシダ植物といえば、上の写真のようなやつでしょ、と思い込んでいました。 ですが、noteでホウライシダの記事を拝見していて、あ、そういえば、うちのまわりにも気になるやつがいる!と思い当たった次第です。 ホウライシダ記事はこちら↓ イノモトソウ 人家近くや山地の林縁に生えます。 井戸の脇などに生えることから、イノモトソウ(井の許草)という名前がついたとか。 確かに隣家との境のコンクリートブロックや、玄関先、庭の室外機の裏など、硬いものの縁に生えてきています。

          ニガヨモギについて、まとめて調べたよ

          酒は飲まない。中毒性が強そうだから。 でも食わずぎらいだと言われないように、酒の事には詳しくなりたい。 こんな理由で、息子は酒にはどんな種類があるか知りたいそうです。 彼の希望をかなえるべく、お酒の名前を家族みんなで挙げているうちに、最後にアブサンというお酒に行きつきました。 「ニガヨモギで作られてるらしいよ、なんかヤバイお酒みたい。」 「ニガヨモギってさあ、聖書で落ちてくる星の名前だと大学で習ったよ。」 「チェルノブイリのことだよね。」 と、話があちこちにとび、じゃあ

          ジョウロの中の水が凍ってた。花に水をあげられない。でもきれい。

          諸橋大漢和-背表紙の文様は?

          我が家の大漢和辞典は、息子が受験勉強をしている部屋にあります。 そのため、うかつに取りに行けず、手元においてある索引と第一巻の2冊で大漢和辞典を探求しようとしているところです。 とはいえ、まだまだ本文までたどりつけず、今回は背表紙です。 背表紙の説明は以下の通り。 この「方無囘、直無曲、引斯縄、烱斯矚」の謎の文字列、少しでも意味がわかればと思い、DEEPLに突っ込んでみました。最初の三文字はDEEPLでもお手上げでしたが、残りの部分は、直進性、湾曲性、鋭さでした。 定規

          花の名前の物語

          あれこれ調べて投稿する記事がちょっと続きましたので、今回は軽めの話題ということで、物語を感じる名前をもった植物を集めてみました。 ミヤコワスレ 小学校の時の担任の先生が好きな花でした。 一生懸命、名前を覚えて帰り、家に帰って母にそう報告したら、「庭に咲いているよ」と言われた思い出の花です。 鎌倉時代、承久の乱に敗れて佐渡に流された順徳天皇が、都を偲んで佐渡に咲いていた花を眺め、都への思いを忘れようと和歌を詠んだという伝説から名付けられたと言われます。 いかにして 契り

          諸橋大漢和-裏表紙の文様は?

          前回、諸橋大漢和の表紙には河図洛書が描かれているという話をしました。 裏表紙にはこのようなデザインがほどこされています。 これも、古代中国由来?とちょっとワクワクしながら調べたところ、あっさり、大修館のサイトに答えが載っていました。 昭和30年から35年にかけて発行された大漢和辞典、他数点の書籍にのみ使われた、レアなマークだったようです。 なお、大修館書店の社名は、創業者の鈴木一平が出版について学んだ修学堂と、修学堂主人の辻本末吉の出身が大倉書店であることからつけられ

          諸橋大漢和-表紙に刻印された図版の意味は?

          諸橋大漢和の表紙に、不思議な文様が刻印されています。 中央に亀が描かれ、その周りに漢字が描かれています。 見返しの解説をみると、この図版は、河図洛書(カトラクショ)だと書かれていました。 ということで、河図洛書をコトバンクで調べました。 以下はブリタニカ小項目事典の記載です。 河図洛書は、古代中国を起源とした2つの図を総称したもので、「図書」という言葉の語源にもなっています。 古代中国の伝説上の帝王、伏羲(フクギ)の時代に、黄河から図版(河図)を背負った竜馬が現れ、伏