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23 日常のイライラ

朝、起きて
母に今日の予定を伝える。

「10時にヘルパーさんが来るよ。午後は誰も来ないから大丈夫。」

すると

「ヘルパーさん嫌だ」

と、母が言い出した。

相性が悪い、というかヘルパーさんの技術が足りないようで
(専ら高齢者を介護しているからか、病気についての配慮が欠けていた)

あるヘルパーさんが担当になると体が痛くなったり、目眩が激しくなるようだった。


私は痛がっているところ、嫌がっているところを普段見ているので、

「今日は排便の日だったけど…痛いの辛いもんね。キャンセルするかお父さんに相談しようか〜」
(排便は3日に1回くらいピコスルファートナトリウムを飲み調整していた。排便の処理は、はじめは私も慣れず時間が掛かっていた。)

そう返して、父に伝えた。

すると父は母にむけて
「今日は便出てるんだよ、ヘルパーさん来なかったら、ちゃぴおたちが大変になるんだよ」

私は父の言葉に驚愕した。
こんなにも思いやりに欠けていた人だったのか、と。

愛する妻の為なら、「痛いだろうからキャンセルしよう、俺がなんとかするよ」
とでも言えないのかこの人は。
まず、なぜ私たちがやって、私たちが困る前提なんだ。父だってやればいいじゃないか。


私は怒りを抑えながら冷静を装い言った

「私たちで何とか出来るし、痛くて嫌ならキャンセルしたほうがいいと思うよ。もうヘルパーさん来ちゃうんだから早く連絡してきてよ。」


多分、イライラは漏れていたと思う。
語尾あたりに。


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