【歌い手編15】MIX師が困らない準備の仕方を教えて【スマホマイク編】

2020年9月14日 11:27

今さら聞けない歌い手お悩みあるある15

歌声の収録が終わったらカラオケとMIXをします、実際のMIXは収録した声のデータも含めた何十もの音声データを１本の2MIXと呼ばれる音声データにする作業ですが、歌ってみたでは歌唱したデータの音程補正やハモらせたり、カラオケ(オフボーカル)を合わせてくれる作業になると思います。MIXでクオリティは良くも悪くもかなり変わってしまうので、今回はそのMIX師へデータを渡す際に困らない様に、完成クオリティが上がる様に実際のお値段的な話も含めて、知っておいて欲しい事をご紹介します。今回のnoteは経験に基づいて記載していますが、MIXのプロの方が見たらもしかしたら稚拙な文章になる場合もあると思いますが、少しでもMIX師の負担が軽減してお役に立てると幸いです。

1.オーディオファイルについて

まず最初にオーディオファイルを紹介します、収録時にはどの音声データで収録されるのか確認する必要があります、オーディオデータには大きく２種類あります、非圧縮オーディオと圧縮オーディオです。

1-1.非圧縮オーディオ

圧縮していないオーディオのことでWAV形式(Win標準)とAIFF形式(Mac標準)の２種類あります。
・[wav]はワヴと呼ばれる事が多く、拡張子は「.wav」
・[aiff]はエーアイエフエフ、エーアイエフ、アイフと呼ばれる事が多く、拡張子は「.aif」
圧縮していない為、ファイルサイズはざっくり目安ですが1分あたり10M以上になる事が多いです

1-2.圧縮オーディオ

圧縮オーディオは聴感上の音質を維持しながらデータを小さくしたものです。圧縮には「可逆圧縮」と「非可逆圧縮」があります。「可逆圧縮」は100%元の状態に戻せます。次に圧縮オーディオの例をご紹介します。
・可逆圧縮：FLAC(.flac) WMA(Windows Medio Audio Lossless)(.wma)
・非可逆圧縮：mp3(.mp3) AAC(.aac .mp4 .m4p) WMA(.wma)

ファイルサイズはざっくり目安ですが1分あたり1Mになる事が多いです。MIX師へお送りするときは可能な限り圧縮されていない非圧縮オーディオの形式で送りましょう。

2.MIXの料金とか内容ってどんなのあるの？

2-1.MIXっていくらかかるの？

MIXの料金は個人、スタジオ利用共にピンキリなので人によって異なります。無料の所もあれば有料の所もあります、フルコーラスから曲の長さを短くしたワンコーラス(1番だけ)の場合もあります。何れにしても無料が良いか有償が良いかは一概には言えませんので、人となりやMIXした音源で気に入った方を選ばれると良いと思います。

もちろん自分自身で収録やMIX環境がない場合、スタジオで収録MIXして頂いた方が、特殊な編集を行わない限り基本的にその日に完成するので、意見を言い合えるなど安心感はありますが、最近では個人でもスタジオでも機材的な差がだんだん少なくなって来ているので、色々な方に頼みながら、音源の良し悪しの耳を鍛えながら、信頼できる人を見つけると良いと思います。

2-2.MIXに含まれる作業ってどんなのあるの？

このMIXの作業内容も人によりますが、大体が
『ノイズ除去、ピッチ(音程)補正、ハモり作成、音圧調整、マスタリング』
まで行ってくれる所が多いです。これらがオプションで有料になる場合もありますし、MIX基本料金に含まれている所もあります。人によっては動画まで合わせてくれる所もあります。
人によっては動画まで合わせてくれる所もあります。

完成したデータ受け渡し方法は色々な方法があります
スタジオだったら、その場でCD-Rに焼いてくれたり、USBメモリースティックを持って入ればデータとして入れてくれます。その他には…

・ギガファイル便やfire storage等のデータストレージサービス
・wavファイル(48khz 24bit/44.1khz 16bit)
・使用しているDAWソフトのプロジェクトファイルなど

有償の場合の金銭の支払いはスタジオだと作業後にレジで支払うのですが、ネットだと銀行振込やアマギフ、Paypalなどになる事が多いです。

3.歌声とオケ共にできるだけ音質の良いものを用意しよう

可能であれば用意する収録音源は非圧縮のものを用意してください。わからない場合は圧縮オーディオでも、できるだけビットレートが高いものを用意しましょう。
オフボーカルのカラオケデータもなるべく高音質なものを用意してください、低音質ではいくら良い音声データでも聞いた時の評価が下がってしまいます。収録の際になるべくエコーがかかっていない環境（音楽室などで声が吸われる感覚、余韻の無いあの状態のことです。）MIX師にデータを渡した際に既に声にエフェクトがかかっているとオケとうまく混ぜられません。

スマホでとられる人も多いので、オススメのイヤホンマイクやiphoneに直接刺せるオーディオインターフェースをご紹介しますので、チェックして見てください。ただしイヤホンマイクはナレーションを想定されているものも多いので、収録時には声の音量が振り切れないように事前にテストをしっかり行ってみてくださいね。

オーディオインターフェースって何？って人はこちら

⇨【歌い手編9】歌い手が知っておくべき音楽知識が知りたい(マイクオーディオインターフェース編)［2020年最新版］

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