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【歌い手編16】学校で教えてくれない仮歌のあれこれについて教えて

今さら聞けない歌い手お悩みあるある16

仮歌とは作曲家がクライアント(依頼主様)に完成版を提供する際に、デモ版として別の歌手の方に仮に歌ってもらうことです。実際の現場の方やプロデューサーさんに聞いて頂くタイミングも非常に多く、仮歌からメジャーデビューした方もいます。歌手の方や歌い手にとってアルバイトで仮歌をやってみたい方もいると思いますので、今回はこの仮歌に求められる能力についてご紹介していきます

1.仮歌に求められる能力

まず知って頂きたい言葉が『コンペ』。これは人気メジャーアーティストがよくやる方法ですが、言ってしまえば楽曲のオーディションのようなもの、締め切りまでに何十、何百の楽曲を集めてそこから1曲リリースするという、作曲家にとっても非常に狭き門。この中から選ばれる要素の一つには楽曲の完成度もさることながら、仮歌の有無、また仮歌の上手さも選考に関わってきます。仮歌の歌唱に求められる能力はいくつかありますが、実際の曲の選考に携わるクライアントやアーティストに聞いて頂くことから、極論ですが『元の歌手より(と同様に)楽譜通りに正確に歌唱できる能力』が必要になってきます、その上で必要な要素は次の2つになります。
1-1.リズムや音程を楽譜通りに歌う正確さ
1-2.楽曲を覚える速さ

これらは通常の歌唱と異なり求められる能力も異なってきます。

1-1.リズムや音程を楽譜通りに歌う正確さ

クライアントに聞いて頂くので、本アーティストの表現に支障が出ないように、大体の仮歌は歌唱予定アーティストが決まって入れば歌い方などを寄せるか、表現力を極力消して歌います。アーティストのお手本になる音源ですからリズムや音程なども正確で無いといけません、大体が作曲家が歌唱に対してディレクション(指示)しながら一緒に収録する場合がほとんどです。大体の場合楽譜も用意している場合が殆どなので『楽譜を読める力』『その場でハモりを歌える力』が有ると特に重宝して頂けます。ただし仮歌はデモ音源なので歌唱予定アーティストが決まっていない事も多く、本決まりの案件では無い為、報酬は実はとても安いと言われていて、相場感は1曲に対して2500円〜5000円程度と言われています。その為1日に複数の楽曲を歌う場合もあります。

1-2.楽曲を覚える速さ

仮歌は『楽曲を覚える速さ』が非常に大事。コンペの情報は急に連絡がくる為、仮歌の依頼がくるタイミングが最短の場合、前日や当日だったりします。その場合1日で新しい音楽を覚えて当日完璧に歌い上げなくてはなりません。実際の所、作曲技術も向上しているので、ある程度の音程やリズムは調整できますが、とにかく時間との戦いになる場合が多いので、修正する数は少ないに越した事はありません。締め切りに間に合わせる為に大変なのは歌い手だけでなく作曲家も夜も寝ずに作業していることも多く、それでいて選ばれない場合も多いので、実は仮歌に挑戦する為に必要なのは『精神力』だったりします。それでも仮歌は実際の現場に近い環境で作業する事ができます、作曲家が独自で仮歌の歌い手を育てている場合もありますが、仮歌に挑戦して見たい方は作曲家さんに連絡を取って見てはいかがでしょうか

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