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100日後におでかけする大学院生【#100】うつになってよかった

こんにちは。おでかけ志願者のちゃんたです。

ついに、100日目となりました。
100日間も連続投稿を続けられるとは、自分が一番驚いています。とても嬉しいです。

さて、タイトルの『おでかけ』とは『自殺』のことです。つまり『100日後に自殺する大学院生』なわけです。

この投稿を始めた一番の目的は、
『とりあえず100日後まで生きること』でした。

3ヶ月ほど前は、いつ成し遂げてもおかしくないような精神状態でした。家族旅行が終わり、生きると決めていた期日を過ぎた後は、とりあえず生存しているだけのような、綱渡りみたいな日々でした。

しかし、100日を設定しnoteを書き始めてからは、「100日まで生きなければ」と思いとどまることができました。素晴らしい安全装置でした。

そういう意味では、100日間を生きたことで、
目的の一つは見事達成されたといえます。


そして、もう一つの目的は『タイトル詐欺にする』ということでした。つまり、100日後に自殺しないために、noteを書き続けてきました。

そして、50日目の記事で『紐を捨てたい』という話をしました。しなないことを約束したいとも書きました。

さて、結論を言いたいと思います。

今日は、しにません。
でも、紐を捨てることはできません。

なんとも中途半端な結果かもしれませんが、これが100日間で私の出した結論です。

始めた当初は、この100日目の最終回を遺書として、本当にしのうと考えていました。
最後なので、いつもは避けていた生々しい話を少しすると、もうシミュレーションもして、睡眠薬も飲まずに溜めて、ある程度の準備はずっと前からしていました。

でも、記事を書き続ける過程で、自分の考え方が変わっていったのは事実です。

決して現実で人に話せないような、どす黒い希死念慮も罪業感も、文字にして発信するだけで、とても救われた気持ちになりました。

それに、他の方から反応を頂けたことも大きかったです。自分の他にもうつで苦しんでいる方が大勢いることや、そんな方々からのあたたかい言葉が何より沁みました。

自分で見つけにいった言葉は信用できないのに、他人から与えられた言葉は不思議と信じてみたくなるもので、自分に生きる価値があるのではないかと思うことができました。

でも、やはり希死念慮はそう簡単に無くなってはくれないもので、まるで脳に染みついたかのように、四六時中いつでも浮かんできます。

誰も悲しませることがなければ、いつだって消えてしまいたいし、自分が何年後も生きているイメージが全く湧かない。

なので、絶対に自らしなないという確証のない約束は、やはりできないです。
それに紐は私にとって、もはや半分お守りのようなもので、これを捨てることは、逆に精神的に良くない気がします。

ということで、100日間かけて出した結論は、このような中途半端なものとなりました。

でも、『とりあえず、今日はしなない』の繰り返しでもいいかなと、今は思っています。

理想としては、回が進むごとにポジティブな記事が増えていって、100日目に治りました!
みたいなのが良かったのですが、残念ながらそんなに上手くはいきませんね。

よく見る回復期のグラフのように、調子に波があることを示す結果となりました。


でも、私は少しだけ、うつになってよかったと思うことがあるのです。

いや、もちろんうつになんてならない方がいいに決まってますよ?こんな苦しい病気は、絶対にならない方がいいに決まってるんですよ?

でも、最近こんなことを思います。

もしも、うつから回復することができたのならば、そのときはきっと、前の自分よりも自分のことを好きになれる気がするのです

もしも、しぬことなくうつを乗り越えることができたのならば、その時の私は前よりも、絶対に優しい人間になれると思うのです。

時間、経歴、お金、交友関係とか、うつになって色んな物を失ったかもしれません。

それでも、人身事故でイライラしていた前の自分よりも、うつになった後の自分の方が好きだと、胸を張って言えるのではないかと、期待してしまうのです。

私は本当に無知でした。うつがこんなにも苦しいだなんて、思っていませんでした。
しにたい気持ちで脳が軋むような、悲鳴をあげるような感覚は、他にありません。
十分、死に至る病だと実感しました。

この命がけの経験は、間違いなく人生のターニングポイントになったと思います。


うつになってから思ったのですが、「治そうと思う」って本当にすごいことです。

だって正直、うつを治すよりも、しんでしまう方が簡単じゃないですか

でも、生きて治す方を選んだ。
それだけで、本当に偉いことだと思うんです。

あらゆる意欲が無くなる病気で、治療するという意欲と、生きる意欲が無くなってもおかしくないのに、生きて治療する道を選ぶだなんて、それだけで、とんでもなくすごいことですよね。

たとえ運動できなくても、病院へ足を運んで、飲みたくもない薬を飲んで、それだけで本当にすごいと思います。

…と、もし自分が精神科医ならば、こんな言葉を患者さんにかけるのに、といつも想像したりします。

いろんな進路を模索中ですが、やはり自殺する人を減らしたいという思いは、この半年間全くブレることがありませんでした。

いろいろな職業があると思いますが、うつで苦しむ人を助けられるような仕事ができるのならば、生きてもいいかなとずっと思っています。

まずはともあれ、休学です。それからのことは、ゆっくり考えればいいですよね。


なんとも長くなってしまいました。
これまで読んでくださった皆さん、本当にありがとうございました。

ふらりと読んでいただいた方も、スキをくださった方も、本当にありがとうございました。

そして、これまで心優しいコメントをくださった皆さんに、特大の感謝を伝えたいと思います。苦しいとき、何度も頂いた言葉を読み返し、救われました。命の恩人だといっても過言ではありません。本当にありがとうございました。

これからは、うつ病体験談の他にも、うつに関する論文紹介などをできればいいなと思います。
毎日にこだわらず、好きなときに書きたいです。
今後とも、よろしくお願いいたします。


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