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千葉市の「HUG(避難所運営ゲーム)講師養成コース」を受講しました

昨年、千葉市が開催している地域の防災リーダーの養成のための「防災ライセンス講座」を受講したところ、今年の春に修了者のフォローアップを目的とした「防災ライセンス・スキルアップ講座」の案内が届きました。

まず6〜7月は『HUG(避難所運営ゲーム)講師養成コース』、10月は『避難所トイレ講師養成コース』、2025年1〜2月は『家具転倒防止対策講師養成コース』を実施予定だそうです。

さっそく申し込みをして、『HUG(避難所運営ゲーム)講師養成コース』を受講してきました!

📍HUG(避難所運営ゲーム)とは?

  • 避難所運営をみんなで考えるためのアプローチとして、静岡県が開発した図上訓練です。

  • 具体的で実践的な避難所運営を疑似体験できます。

  • グループに分かれての演習となるため、参加者同士の交流や連帯感が生まれます。

📍防災ライセンス・スキルアップ講座とは?

1.主催
千葉市(担当:総務局危機管理部防災対策課 地域防災力向上班)

2.目的
(1) 防災活動について指導・助言を必要としている町内自治会、自主防災組織、避難所運営委員会などに対して、指導的な立場で知識・技術を広めることができる人材の育成
(2) (1)の人材が各組織に対して指導・助言を行うことにより、地域の防災活動が活性化することによる「地域防災力の向上」

3.カリキュラム
13:00-13:10 開講式・オリエンテーション(防災対策課)
13:10-13:40 HUG の説明(地域防災インストラクター)
13:40-13:50 休憩
13:50-15:20 HUG体験(地域防災インストラクター・防災アドバイザー)
15:20-15:30 休憩
15:30-16:00 グループ内討議、質疑応答(地域防災インストラクター・
防災アドバイザー)
16:00-16:10 閉講式(防災対策課)
16:10-16:30 希望者への危機管理センター案内(防災対策課)

📍千葉市の『HUG講師養成コース』を受講した感想

以前、千葉科学大学での防災士養成研修講のなかで、「HUG(避難所運営ゲーム)」を体験しました。その時は初心者が多く、みんなで試行錯誤しながら進めて、最後に「難しかったね、、」「どうしたら良かったんだろう?」といった感想で終わってしまったことが気になっていました。

今回の『HUG(避難所運営ゲーム)講師養成コース』では、私のチームにはHUG経験者が3人、未経験者が2人いました。また、それぞれが阪神・淡路大震災を経験していたり、防災士を取得していたり、救命講習を受けていたり、マンション在住で災害時のマニュアルを自主作成しているなど、防災に対するアンテナを張って普段から行動している人たちばかりでした。

その結果、防災の知識が豊富な人たちと協力することで、「あとからペットを連れてくる人が来るかも」「まずはトイレとゴミの場所が重要だよね」と、これから起きるかもしれないことを想像&共有しながら、前回よりも圧倒的にスムーズに進められることができました。

みんなに知識があるから、いざという時にスムーズに動くことができる

これこそ、「HUG(避難所運営ゲーム)」をはじめ防災の大切さであると強く感じました!

またチームごとの発表の場では、それぞれのチームの考え方が異なっていたことも印象的でした。避難所運営には「正解」が存在せず、地域に合わせて、そして集まった人たちの特性に合わせて、アレンジが必要であることを象徴していたように思います。

私のチームは30代が私だけで、他は年配の方たちでしたが、年下の私の意見をしっかりと尊重してくださったことも、すごく発言がしやすくて安心するとともに、実際にあらゆる特性の老若男女が集まる避難所運営でも心がけたいことだと思いました。

『HUG(避難所運営ゲーム)』のあとは、昨年オープンしたばかりの「千葉市危機管理センター」を希望者のみ見学させていただきました。

最新の防災スタートアップのサービスを活用していたり、間仕切りを可動式にして震災直後の混乱の中でも適宜アレンジして使いやすそうな空間になっていたり、きちんと整備されていて安心・安全を感じました。

最後には「防災アドバイザー登録証」をいただきました。また次回以降、『避難所トイレ講師養成コース』『家具転倒防止対策講師養成コース』を受講してしっかり学んでいきます!

『HUG(避難所運営ゲーム)』は市区町村によっては貸出も行われています。ぜひ興味のある方は、地域の役所や消防署などで防災講座がやっていないか、「HUG」のカードセットを貸出していないか?、HPや広報をチェックしてみてください。

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