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読書記録20 『猫はわかっている』

村山由佳、有栖川有栖、阿部智里、長岡弘樹、カツセマサヒコ、嶋津輝、望月麻衣
『猫はわかっている』(文春文庫 2021年)



久々に小説を読んだ。
アンソロジー。
猫をテーマにした短編集である。

ほとんどがノンフィクション、エッセイのようだ。
猫を飼って、一緒に暮らしてそうでないと気がつけないことばかり。

猫を飼いだしてから気がついたことがある。

猫は1匹1匹性格が違う。(本当に同じ生き物か?というくらいの差がある)

猫は感情豊かである。(動き、声、しっぽ、仕草…。なにを欲しいのか考えているか。大体わかってきた)

気ままというが寂しがり屋。
…あげればきりがない。

猫との出会いや別れはもちろん、物語の端々に共感できるものが散らばっている。

文中には
『媚びることなく、計算するわけでも、取り繕うこともなく、ただ自分で在る。』
の一文があった。

これが猫だよなと。
猫は哲学だ。
猫と向き合うことは、自分や周りと向き合うことになる。

なんて、猫はかわいいんだろう。

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