ちゃんりお

知能の海、本と、人、

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知能の海、本と、人、

最近の記事

選り取り強さ

早朝の街の時間の流れも、 有線イヤホンの絡まりも、紙で手を切る痛みも シングルベッドの広さも、普通電車の窓の外も 言葉しかない眠りに落ちる微睡も。 あ〜この人、そういうの何も知らないんだろうなあ、知らないまま、大人になったんだなあ、愛くるしいよなあ きっとこれからも、気付かないまんま大人になっちゃうなんて、やだなあ そう思うと構わずにはいられなかった これを届けたい人のために、もうすこし整理した文章で書き直しましょう 見えないものを見えないままにしておくことを、幸せと

    • 砂時計の壊し方

      許すと許さないなら、許さないの方がずっと誠実でずっと優しくてずっと愛なのかもしれないな、と最近気づきました。 シーグラスと万華鏡 「覚える」と「憶える」には微妙なニュアンスの差があります。 いま一度調べると、 「覚える」は知覚する、ということで、漢字を覚えるとか英単語を覚えるとか、そんな風に習得するという意味合いでも使われる 一方で 「憶える」は公用語では使えず、心に刻んでおくとか心に留めるとか、そういった意味合いをまとめて記憶するということ、”忘れない”こと なんだとあ

      • 押せないエンターキー

        オートロックだけじゃ物足りず、顔認証に指紋認証まで、最近の世の中は随分と物騒になったね〜 カードキーとかなんかいろいろ鍵の形も変わっちゃったし、家入るの逆に結構大変じゃない?私が古臭いのかな〜、どうなの? 私の好きな映画、本、音楽を知りたいと思ってくれる人が恋人や友人ならいい でも、困ったことに私は 「一番好き」なものはなかなか答えられない、同時に「一番好き」なものもなかなか聞けない ただ、まあ何事にもそうだけれど相手によるものでもある もう二度と会わないかも、そんな

        • どきどきの消費期限

          これは、フランスの作家サン=テクジュペリの言葉である。 ドロップは神さまの涙? 眼科に行くのが苦手です。 眼圧を測る機械がいくつになっても怖い。 機械を覗いて遠くに見える気球の絵がトラウマになるくらいには苦手で、「視力落ちてるなあ」と実感があるのにいまだに行けていません。 そのせいでここ数ヶ月、なんとなく度数の合わない実感のあるコンタクトを同じ度数のまま買い足していて、 それがまた私の目の悪さを悪化させているような気がします。 架空の舞踏会とスニーカー 人間という

        選り取り強さ

          終わらないあとがき

          真っ白なキャンパスを前にして、好きな色や筆で装飾していくわけですが、 最後にはそれが真っ白になることももちろんあり得るわけです 今日はそんなお話をしてみようかな 赤 第六感とか直感、それからセンスみたいなものはどうも具現化できようのないもので、知りうる限り最も個々の潜在的な能力に左右されるものです 要するに、そういった類のものに、 あえてこの言葉を使いますが “長けている”人と“そうでない”人がいるような気がします 同時に、緻密な計画性、論理性や正当性を追求する能力もま

          終わらないあとがき

          東京タワーと電波塔

          もうこのnoteを始めて二、三年ほど経っています。 読んでいる人がいるのかいないのか、私には分かりませんが数人の友達が思い出したように「最近書いてないよね」なんて言ってくれるので、きっと書いている意味は見出されているのだろうなとも思います。 何より自分のために書き綴っているものですから、日記となんら変わりないのですが、だれかに見られるかもしれないという意識下で文章を昇華することは、案外必要なことなのです。 さらに、少々醜い感情とも言えますが、「だれか」にその意味を委ねる

          東京タワーと電波塔

          図書館

          夏祭りの金魚はすぐにお別れしてしちゃうってよく言うよね〜、 まあ私金魚すくい超苦手だけど! スーパーボールすくいは小学生のときからなんかめっちゃ得意、 みんなは夏祭りの屋台、何が好き? あの街で偶然見つけた潰れそうなゲーセン、錆びれたコインと機械音としかめっ面のおじさん 夢は呆気なく醒めてしまうけれど、あの日の魔法は溶けない コインを入れるとガタガタ機械が動く、たった300円で飽きるほど遊べるその場所は、2度と出られなくなるんじゃないかと思うほどの非現実世界だった

          シリウス

          公園のベンチで泣いていた女の子がいたこと 桜の匂いが、春の匂いだって思えること おかえりって言えることが幸せだということ そういうことを言葉にしたり、音に乗せたりできる才能がずっと欲しい aikoは、見たものが写真みたいに脳内に記憶されて、それを歌詞にしているんだそうだ ああそれって、才能だよなあと思った 最近よく、「女々しい」という言葉をネット上で目にするようになった それは、男性が高音キーで歌う曲が流行っていること、 〝叶わない恋〟や〝失恋〟、〝元恋人への未練〟み

          食べちゃいけないりんごの名前

          「僕の君になって」とか「君が私のものになればいいのに」って、ありきたりのラブソングにはそんな言葉ばかりが並んでいて だから、恋ってそういうもんなんだと思っていました ああ、いつからでしょうか 言語化できない感情を、すんなり受け入れてしまうようになったのは それを、妥協と言うのでしょうか それを、成長と言うのでしょうか 僕のこと、君のこと、尽きるほど呆れるほど 今日、昔、明日、将来のこと今不安でしょうか?それとも希望で胸が膨らんでいますか? 私はあなたを知りません、だ

          食べちゃいけないりんごの名前

          アイドルなんか

          久しぶりにnoteのアプリを開いたら、最後の更新は7月2日、もう1ヶ月以上が経ちました 時代は新型コロナが食い散らかしていて、その勢いは緩やかになるどころか勢いを増していて、というか本当に暑いし、人が亡くなるニュースばかり目に付くようになりました 夏ってなんだか、凄く焦る季節です。「何かやらなきゃ」そう毎年思わされる これは、小学校入学から、ずうっと受験に追われてきたせいか、「夏を制する者は受験を制す」と言われ続けてきたせいか、 焦りに駆られるのはいつも決まって夏です

          アイドルなんか

          もこもこのミルク

          好きでした、あのときのあのひとも、あの頃のわたしときみも。 「愛されて生きて」そう言ったあの人は、 遠い遠い昔のあの人だった 愛されるというのは、一体どんな感情なんだろうか。 この間、母が姉の婚姻届の保証人の欄に記入していて、その隣で、旦那さんに父が「これでバトンタッチ」とハイタッチしていて、それをリビングから眺めていたら 何故だか涙が出た この間、ピンクムーンの夜だったそうだ。世界がピンクに染まるなら、それはとても素敵なことで、一緒に見たいと願う女ともだちには新型

          もこもこのミルク

          ココろの栄養ソ

          あ〜もうかったり〜、コロナ禍、就職難、オリンピック、リストラ、学生の生活苦、文学や音楽の芸術だけじゃ解決できないそんな問題だらけで世の中は。 先何十年のことを考えて、心底うんざりするときが、未だにある。 いまの毎日が、幸せだろうとなかろうと、電車の中とか寝る前とかご飯食べてるときとか、当たり前の日常のなかで、当たり前じゃないことを思って無性に寂しくなって この先何十年先のことを思いやって本当にげんなりする。 だってまだ若いし、センチメンタルな年齢だし、と言い訳するのも

          ココろの栄養ソ

          カジノとトランプ

          今日のお話は、人によっては少々過激なものかも まあ私のnoteを読んでくれてるほんの少しのモノ好きの人は、きっとそういうのも含め飲み込んでくれるだろうと思うから、 飲み込んだ後の消化は貴方任せにしてしまって、いまはただ、言葉を連ねさせてほしい 「ありがとう」や「ごめんね」のひらがなを大切にできない関係になるのなら、それを慣れと呼ぶのはあまりに烏滸がましい。 月日が経ったから、なんて理由で忘れていいものでは決してないし、 そういうことを忘れてしまう人はきっとずっと、互い

          カジノとトランプ

          反時計回りのタイムトラベル

          ねえママ 「会えないときに、想いが溢れた涙じゃなくて、不安で涙が溢れるような恋はやめなさい」 って私が留学に旅立つとき、口酸っぱく言ってたよね。 ママの言うこと、ちゃんと聞いとけばよかったな。 ただ何もせず、ひたすらSNSの波に飲まれて、ときどき息継ぎのように本を読んで、 気がついたら1日以上家に引きこもっていた 最近ゆっくり話せていなかった古い友達と電話をして、いろんなことを思い出して、 電話を切ったあと1人考えに耽っていた これまでのこと、これからのこと、現

          反時計回りのタイムトラベル

          確定演出はない

          もうこの次はないと思う ラストチャンスだった、本当の。 女の子の『特に理由はないけどなんかやな予感』って、だいたい当たる 特に、男の子に関する内容は、ほぼ確定。 拝啓、親愛なるあなたへ 高校3年生のとき、人々のQOLをあげたい!!!って言ってる女の子に出会った 当時通ってた学習塾の同期の女の子。ユニバが大好きで、ダンスをしてて、無邪気な子どものように笑う子だった。 東京まで祖父母に会いに行った帰りの新幹線で、特に理由はないけど、その女の子のことをふと思い出して、

          確定演出はない

          帰省できない

          私には、地元がない って話をしようと思う 幼稚園から車やらバスやら電車やら使って通園通学していたら、 いわゆる「地元の友だち」ができないまんまこの歳になった で、そうなるとご近所の知り合いのおばさんとかも居ないし、挨拶するのはおんなじマンションの人くらいで まあでも最近は、「どちら様???」みたいな住人も増えてきて、もしかしたら古株なのかもしれない 必然的に、私にとっての「地元」みたいなところはない 特にそれで困ったこともなかったし、欲しいなと思うこともない

          帰省できない