押せないエンターキー

オートロックだけじゃ物足りず、顔認証に指紋認証まで、最近の世の中は随分と物騒になったね〜

カードキーとかなんかいろいろ鍵の形も変わっちゃったし、家入るの逆に結構大変じゃない?私が古臭いのかな〜、どうなの?



私の好きな映画、本、音楽を知りたいと思ってくれる人が恋人や友人ならいい

でも、困ったことに私は
「一番好き」なものはなかなか答えられない、同時に「一番好き」なものもなかなか聞けない

ただ、まあ何事にもそうだけれど相手によるものでもある
もう二度と会わないかも、そんなに近しくならないかもと思うとき
例えば、気まぐれに入った喫茶店で話しかけられたお父さんとか、新幹線で話した隣の席の人、とか

なんだって簡単に答えられる


もう一つ、これは少しややこしい話だけど、
知りたいと思えた相手が私に心を開いていないと分かるとき、私は例外なくどんな質問にも素直に答えるようにしている

だって、不審者はセキュリティを突破できないでしょう?


だから、私は疑問符が好きです


小さいときから会話にリズムがついている感覚がなんとなくある、これはいつだかのnoteで書いた気がするなあ

疑問符があるとき、そのリズムはちょっとアップテンポになるような気がする
あくまで感覚的なものでしかないけれど、本当にそんな気がするのです

人生をかけて、心地いい音楽を奏でてみたい
周りの人をまるごと飲み込めるような、そんな音と言葉でただひたすらにあったかい世界を作り上げたい
そのためにも、疑問符の使い方が上手な大人になりたいなあといつも思っています

ハイライトはいつも、アップテンポな気がするから。



ああそうか、

一番好きなもの、言えないのは
きっとそれ以上に目の前にいる君、キミ、きみのことが好きだから、


かも?


疑問符を使えないあの子のこと、私結構好きだったんだけどな〜

夏休み前のランドセルみたいに、詰め込みすぎた疑問符を、ぽろぽろ溢して歩いていく後ろ姿に

シーソーよりジャングルジムが得意なあの子に

使い尽くせるほどの疑問符はある、
でも在庫処分セールなんてしたくない


暗所番号なんて、もうとっくに君には関係ない数字だよ


 今日帰り道、手荷物いっぱいでエントランスのカードキー開けられなくて、
そしたら隣の部屋の人が助けてくれたんだよね〜

開けにくくなったいえのかぎ、また口実ができたと思えば好きになれるかも!









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?