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こりゃ読むわ〜!2019年公開記事ベストタイトル20選とポイント解説

2019年の珠玉の記事の数々の中から、和樂webらしさを体現していて、なおかつたくさんの方に読んでいただいた記事のタイトルをピックアップしました。ひとつずつ、一般的なタイトルをつけた場合との比較、ポイント解説付き。Webメディアやnoteの記事を書く際の参考にどうぞ!

【和樂webのタイトルの考え方】

・和樂webは実利性の低い教養的なネタ記事が多い
・むずかしそうな「日本文化」をテーマにしているため敷居を下げたい
・Googleに表示されることよりもいろんな場所(外部配信やSNSなど含む)に表示されたとき高確率でクリックされることを意識してる
・他のWebメディアの記事と差別化したタイトルで「オッ!」と思わせたい
・そのためにタイトルは、記事の全体説明や概要にしない
・読者が「おっ!」と思う事実やワードをタイトルに生かす
・現代に生きる私たちが共感できるポイントをみつける
・和樂webらしさとして「馬鹿馬鹿しさ」を忘れない

※去年、和樂webの記事におけるタイトルの考え方について記事を書きました。SEOのセオリー重視で似たようなタイトルの記事があふれるインターネットの中で、どうにか目立って心を掴む記事のタイトルって何だろう? 和樂webでは、一見すると無駄っぽくて馬鹿馬鹿しい、だけど気になるタイトルに命をかけています🔥

というわけで、20選をさっそくお届けします。あなたのお気に入りタイトル、みつかったらぜひ教えてください!

1.そうだ、縄文へ行こう。

【ポイント】
・縄文時代を遠い昔...と捉えるのではなく身近なものに感じさせたい。
・かといってよくある旅行記事みたいに見られたくない。
・誰もが知ってるフレーズを借りつつ、タイムトラベル感を出してみよう。
・現実味出すために数字は入れておくか。
▼一般的なタイトルだったら...
長野県諏訪地方を観光!縄文時代のホットスポット8選
▼実際につけたタイトル

2.そりゃ、あんまりだ…

【ポイント】
・徹底解説などボリューム感ではなく、ひとつのできごとに焦点をしぼる。
・徳川秀忠を知らなくても共感できる「遅刻」をタイトルにする。
・読者が思わず漏らすであろう共感の言葉を先頭にもってくる。
▼一般的なタイトルだったら...
戦国武将、徳川秀忠。関ヶ原の「世紀の大遅参」を徹底解説!
▼実際につけたタイトル

3.われわれは坐り、彼らはしゃがむ。

【ポイント】
・フロイスが誰だかわからない人にも興味を持ってもらいたいため書籍名やフロイスのフルネームは優先度低。
・記事中に、口に出して読みたいフレーズをみつけたので採用。
・日本の風景や文化といったざっくりした言葉ではなく「トイレ」に絞って、具体的な驚愕ポイントのイメージが湧くようにする。
・フロイスが誰だかわかるように「宣教師」という説明もいれる。
▼一般的なタイトルだったら...
『ヨーロッパ文化と日本文化』から分かる、フロイスの見た日本の風景
▼実際につけたタイトル


4.江戸時代にもキャリアウーマンがいた? 

【ポイント】
・歌舞伎も政岡も知らない人に届けたい。
・政岡が現代でいうところの何者であるかを真っ先に伝える。
・カタカナが入ることで一気に現代っぽくタイトルにリズム感がでる。
▼一般的なタイトルだったら...
歌舞伎「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)」に登場する政岡を徹底解説
▼実際につけたタイトル

5.うーむ、これでご飯3杯はいける!

【ポイント】
・記事最初に読んだあと、思わず漏らした言葉「うーむ」をいれる。
・取材先で見たもの感じたものの中で読者が共感できそうな感想を書く。
・取材先の具体的な名称よりも、取材地の概要を書く。
▼一般的なタイトルだったら...
静岡県の焼津の削り節専門メーカー「石竹水産」工場見学レポート
▼実際につけたタイトル

6.幽霊も買いに来た!?

【ポイント】
・具体的な店舗名よりもミステリアスな飴に焦点を絞る。
・幽霊というワードでそれを第一に伝える。
・400という数字は具体的なので活かす。
▼一般的なタイトルだったら...
京都で400年続く、日本最古の飴屋「みなとや幽霊子育飴本舗」を訪ねる
▼実際につけたタイトル

7.ダンサーだから気がついた!

【ポイント】
・ライターの経験(ダンサー)ならではの視点を強調。
・一過性の記事にしないため展覧会名をタイトルにいれない。
・展覧会内で最も気になったモチーフだけに焦点をしぼる。
▼一般的なタイトルだったら...
くらしの造形20「手のかたち・手のちから」展覧会レポート
▼実際につけたタイトル

8.ひ、ひ、ひ、秀吉の城が出土?

【ポイント】
・城跡マニアの気持ちになって興奮を強く打ち出してみた。
・歴史関連のタイトルはどうしても漢字になりがちだからひらがなが目立つ。
▼一般的なタイトルだったら...
静岡県の駿府城天守台の発掘プロジェクト、石垣の技法と歴史に注目
▼実際につけたタイトル

9.押忍!原三溪!

【ポイント】
・一過性の記事にしないため、展覧会名はカット。
・原三渓を知らなくても読めなくてもわかるよう「天才コレクター」として解説。
・熱い文体に合わせて熱量を「押忍」で表現してみる。
▼一般的なタイトルだったら...
「横浜美術館開館30周年記念 生誕150・没後80年記念 原三溪の美術 伝説の大コレクション」展覧会レポート
▼実際につけたタイトル

10.イケメンだって失敗する。

【ポイント】
・難しい内容と思われたくない!
・現代にも通ずる内容、共感が多いということをワンフレーズで伝える。
・恋愛シーンではなく「残念な恋の迷場面」にまで具体化する。
▼一般的なタイトルだったら...
源氏物語で繰り広げられる恋愛シーンをわかりやすく解説
▼実際につけたタイトル

11.漢文不要論どう?

【ポイント】
・SNSで巻き起こっていた漢文不要論を意識した。
・読者に投げかけるかたちで興味をそそる。
・ちょっぴり難しそうに見えるので圧倒的な数字を入れておく。
▼一般的なタイトルだったら...
漢文の必要性って?国文学・漢文学の名門「明治書院」に聞いてみた
▼実際につけたタイトル


12.ニッポン昔話スーパースター列伝。

【ポイント】
・「日本昔話」という文字列から感じる古〜いイメージを払拭する。
・ロックやプロレスを語るようなテンションにしてみる。
▼一般的なタイトルだったら...
日本昔話に登場するイケメン3人、あなたは誰が好き?
▼実際につけたタイトル

13.忍者にとってのカロリーメイト。

【ポイント】
・兵糧丸が何かわからなくてもイメージがつくようにしたい。
・現代にあるものに置き換えてみる。
・現実感出すために、あえてよくある「つくってみたレポ」っぽいタイトルにしよう。
▼一般的なタイトルだったら...
忍者が食べていた「兵糧丸(ひょうろうがん)」をつくってみたレポート
▼実際につけたタイトル

14.田んぼの中に東洋のナイアガラ?

【ポイント】
・画像を見ずとも興味を引かせるにはどうしたらよいか。
・わかりやすい例えを使って、状況を解説する。
・本文にある周辺解説ではなくタイトルはあくまでその場所の魅力を一言で表すことに徹する(情報を詰め込みすぎない)。
▼一般的なタイトルだったら...
9万年前の大噴火で誕生した「原尻の滝」観光見どころガイド【大分】
▼実際につけたタイトル

15.数千の大ダコに救われた奇跡の武将!

【ポイント】
・中村一氏を知らなくても興味を持ってもらえるようにするぞ。
・そのために突飛すぎるエピソードを最優先して...
・次点に、メジャーな人物(豊臣秀吉)を挙げる。
▼一般的なタイトルだったら...
奇跡の戦国武将、中村一氏。幻の城と家康からの書状に迫る
▼実際につけたタイトル

16.北斎で語るグローバリズム! 

【ポイント】
・浮世絵に興味のない人にも自分のための記事だ、と思ってもらいたい。
・浮世絵と遠い世界にありそうな「グローバル」「ビジネス」のギャップがおもしろい。
・北斎なら誰もが知ってるから少し気になるかも。
▼一般的なタイトルだったら...
仕事に役立つ!一夜漬け浮世絵講座
▼実際につけたタイトル

17.だらだライフをスマートに楽しめる

【ポイント】
・こだわりをあれこれ語る前にまずは読者としての第一声を伝えよう。
・一般的なイメージと今回のアイテムのギャップを強く出そう。
・ふつうのこたつとどう違うのか、絵だけでは伝えられないメリットを解説。
▼一般的なタイトルだったら...
「Nichibi Woodworks」インテリア畑出身の担当者がしかけた未来のこたつ
▼実際につけたタイトル

18.イベント多すぎっ!

【ポイント】
・暦とか行事とかいわれてもよくわからんよなぁ。現代におきかえてみる。
・驚いた行事はあったけど、それよりも数に驚いたのでそれを伝える。
・テンション的には静かに驚いている感じで。
▼一般的なタイトルだったら...
江戸暦まとめ〜江戸時代の12カ月を行事と共にふりかえる〜
▼実際につけたタイトル

19.1日実働4時間だった縄文人

【ポイント】
・縄文人たちがつくったものよりも、つくっていたこと自体に驚きがある。
・それをそのまま言葉にしても、意外性がない。
・縄文人たちの生活を現代に置き換えるとわかりやすそう。
▼一般的なタイトルだったら...
縄文時代の謎のモニュメントシリーズ!
▼実際につけたタイトル

20.つるつる飲まずによくかめかめ!

【ポイント】
・まず読んでもらいたいのは埼玉の人。
・だったら、埼玉の人になじみのあるフレーズを使ってみる。
▼一般的なタイトルだったら...
うどんといったら実は埼玉県!ときがわで手打ち体験してみた
▼実際につけたタイトル


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