オッ!と気になるタイトルのつくりかた(和樂web流)
多くのWebメディアがそうであるように、和樂webも記事のタイトルに命をかけています、ようやくやっと。なんでかといえば、タイトルひとつで、記事に訪れる人の数も変われば、SNSでの反響も大きく変わってくることを、データで実感したからです。現在は、全ての記事のタイトルを編集長と編集部がチェックし、必要あればガッツリ編集しています。
使えないけどおもしろい情報の勝ち目はどこにあるのか?
タイトルの話に入る前に。前提として、和樂webは「すぐに使える情報」がとても少ないメディアです。コンビニスイーツとかダイエットとかビジネスマナーとか、今すぐ生活に役立つ情報は、ほとんどありません。ここにあるのは「すぐに使えないけどおもしろい情報」ばかりです。
今すぐ生活に役立つ情報が少ない...ということは。
和樂webは、目的を持って記事を探しに来る人が非常に少ない。ニュースアプリとかSNSをなんとな〜く眺めていたら「オッ...おもしろそうだぞ、この記事」と、気になるものに出会う。それが、たまたま和樂webだっただけの話。...となると、企画自体のおもしろさや、タイトルとかアイキャッチの画像が、和樂webにとっては命となってくるのです。
じゃあどうやってタイトルをつけているのか?
詳しく解説していきましょう。
タイトルは入り口へ誘う看板だ!
(これもまたWebメディアでは当たり前かもしれませんが)和樂webでは、メディア全体の編集方針と同じ考え方で、ひとつひとつのタイトルも編集しています。和樂webがメディアとして大切にしていることは以下の3つです。
1.日本文化の入り口を作る
2.馬鹿馬鹿しいことを真剣にする
3.オーディエンスに寄り添う
一見むずかしそうな日本文化のハードルを下げたり、知的好奇心を刺激したり。和樂webの記事、そのひとつひとつが「日本文化の入り口」になっているのですが、その入り口に誘うための「看板」こそ、タイトルです。
その考えをもとにタイトルをつくると「日本美術」とか「歌舞伎」とか「茶の湯」みたいなジャンルの記事も、こんなふうになってくるわけです。
無駄っぽいものが心を掴む!
ニュースアプリやSNSで表示されるタイトルの文字数を考えると、1文字も無駄にしたくないのが本音です。...が、和樂webの編集方針のひとつにあるのです「馬鹿馬鹿しいことを真剣に」と。
SEOやマーケティングのセオリー重視で似たようなタイトルの記事があふれる世の中、そこで目立って、心を掴む記事のタイトルって、一見すると無駄っぽくて馬鹿馬鹿しい、こんなタイトルの記事ではないでしょうか。
概要よりもポイントが命!
和樂webは、日本文化を教えてあげる...的な「上から目線」のスタンスではなく、オーディエンスと同じ目線で楽しむwebメディアです。なので、ちょっと難しい内容の記事でも「えっ、これなんだ!?」と興味をそそるタイトルをつけています。
そのときのちょっとしたコツは...
・タイトルを記事の全体説明や概要にせず記事内にある
(読者が)「おっ!」と思う事実やワードをタイトルに生かすこと。
・現代に生きる私たちが共感できるポイントをみつけること。
このあたりをおさえると、ちょっと縁遠い文化や歴史の話も急に身近に感じるような気がします。こんなかんじで。
...というわけで、和樂webはタイトルにかなりこだわって、編集しています。今すぐ役に立たないけどめちゃくちゃおもしろい「日本文化」を探しに来てみてください。
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