昆虫食とデザイン
コオロギを食べる未来が割とそこまで来ているのだろうか。
日本では耳にしないが、世界には飢餓に直面している人が8億人近くいるそう。さらにこれから人口が増えていくと食料が不足して、何か解決に向けてアクションをしないと、よりその人たちは増えていくことになる。
そのアクションの一つがコオロギから取れるタンパク質だ。
バラエティ番組などで昆虫食=気持ち悪いという罰ゲームのように取り扱われることが多いように、現代の人にとって昆虫を食べるというのには抵抗がある。僕自身も小さい頃コオロギを育てたりしていたので、あのコオロギを食べると想像するだけで、背筋がゾワゾワとする。
ただ、今後この飢餓の問題に対して解決を昆虫食でしていくのであれば、そのイメージを大きく変える必要が出てくる。
既にコオロギパウダーという粉末の状態で混ぜられている無印良品のコオロギせんべいがあったりもする。見た目は普通のせんべいだが、名前から分かるようにコオロギを原料として使っている。
無印良品としての昆虫食に対する現時点のアンサーとしては、コオロギだとわかりやすい名前をつけて、見た目は普通のお煎餅にするということだ。
個人的には、コオロギを使っていると知らずに購入してしまう人を無くし、理解した上で購入してもらえる人に限定した名前でありつつも、見た目はコオロギの形をしていると食欲をそそらないため、コオロギと分からないように普通のお煎餅の形や色をしている。
記事によっては罰ゲームの商品のように取り扱われてたりするが、無印良品としては真剣に向き合って、ユーザーにできるだけ受け入れてもらいやすいようなプロダクトに仕上げていると僕自身は感じた。
どのように見せていくかはまさにデザインで、世の中の人たちに受け入れられづらいものだからこそ、どのようなコミュニケーションにすれば受け入れてもらえるのか、それも初期のコミュニケーションと中期のコミュニケーションや後期のコミュニケーションはそれぞれ方法が変わってくるため、世の中の状況を常に把握した上でアップデートが要求される難しいものだと思う。
僕自身、昆虫食に理解はあるが、実際に食べれるかというとまだ抵抗がある。日本においての昆虫食というものに対するデザインを今後も引き続き注目していきたい。
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