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タイ生活3年目でうつ病になるとは

人生で初めて精神病院にいき、先生とお話し、抗うつ剤を処方してもらいました。うつ病って誰しもがなる病気だとは思っていたし、感情とかエネルギーの起伏があるのは自分でもよーく理解していたつもり。
でも、今回は何をしてもネガティブな感情をコントロールできないひどさがあった。ソファやベッドから何時間も、下手したらほぼ一日中動けない、そんな日が連続で続いた。お風呂も歯磨きもせず、唯一立ち上がって歩くのは頼んだデリバリーを取りにコンドミニアムの1階にいくときのみ。
(これには色々わけがあるんだけど割愛)友人とも距離をおきたくなってインスタグラムのアカウントを一時停止して、ラインにも返事をしたくなくて、とにかく無気力な日々をすごした。やることと言えばRedditやTwitter、あとはにちゃんねるのメンタルヘルス板で自殺に関するスレッドを読んだり。このまま静かに眠って、そのまま目が覚めなければいいと何度も思った。

病院に行くしかない

おそらく人生で一番の落ち込み具合だったと思う。14歳の時にいじめを受けて1年半ほど不登校になった時があって、その期間もだいぶつらかった記憶があるけど、大人になってからこんなにメンタルの落ち込みを経験するとは。
毎日まったく気力がなくて、気力がないから寝ることしかできなくて、そのせいで頭がまったく動かず、仕事も2日連続で休んでしまったし、在宅勤務中もほとんど仕事にならない。会社への申しわけなさで余計落ち込むし、なによりも「この状態の自分は本当の自分ではない、本当の自分を取り戻したい」という気持ちが、ネガティブ思考なりにハッキリとあった。
だから、「どうにかしなきゃ」という気持ちはあって、セラピストやメンタルクリニックに金額の問い合わせだけはしていた。(※外国人だとメンタルヘルスの保険カバーがないから、先に出費の覚悟はしておかねばという心持でした)
で、うつ期間に2日1回くらいのペースで唯一ラインのやり取りをしていた友人から、タイのManarom病院をすすめられた。「いまのあなたにはプロフェッショナルな助けが必要だと思う。つらいと思うけど、どうか行ってみて」と背中を押されて、電話で予約しました。英語が通じて、電話の2日後の日曜日に行けることになった。

https://manarom.com/

結果、行ってすごくよかった

前日と当日の朝は「精神病院なんか行きたくない」って駄々をこねていたけど、気力をふりしぼって30分かけて渋滞を乗り越えていきました。
結果、めちゃくちゃ行ってよかった~!!
受付をすませて、ほんの10分後くらいにドクター室へ。Benjamas先生という女性の方で、ゆっくりと丁寧な英語で話してくれた。問診に40分くらいかけてくれて、カウンセリングのようなリラックスした気持ちで話すことができた。症状を話しているうちに泣けてきてしまって鼻声になり、うまく話せない時もあったんだけど、マスクをしていてもわかる先生の優しいまなざしのおかげで客観的に自分の症状を話せたと思う。
結果、まんせいうつ病と診断され、1か月分の抗うつ剤が処方されました。

予約時に電話口で「初診の場合は1500~5000バーツが薬代別でかかりますよ」と言われていたので、マックス7000バーツくらいかかる覚悟で行ったんですが、お会計は2767バーツ。思ったより全然安かった…。


病院の明細

人生初の抗うつ剤

処方されたのはフルオキセチン(FLUOXETINE)という不安や緊張を取り除くものと、フルペンチキソールとメリトラセンという2つの成分が配合されたDEANXITというもの。どちらも調べてみたけど日本では未認可というか扱いがないようで、日本に帰国したあとのことが少し心配。
副作用で胃のむかつき感がありますよ、とは言われていたけど、これは自覚するほどあった。胃がむかむかして食欲がない感じ。あとは下痢が2日くらい続いたかな。
服用開始して3、4日間はおどろくほど感情の起伏がなくなって、怒りや不安というのをとばして無って感じだった。何をしても興味がわかない、感情がすっぽり頭の中から抜け落ちたみたいで。そのあと少しずつ人混みにでると起きるパニック障害が落ち着いてきて、友人にも会えるようになってきた。飲み始めてからまるまる2週間近く経ったけど、興味やわくわく感、やる気が少しずつ戻ってきたので、こうしてブログを書いています。

外国暮らしでしんどさがピークになったら

私の場合、仕事のこととプライベートのことが一気にネガティブな方向に押し寄せて感情がコントロールできなくなって潰れてしまったんだと思う。人によっていろんなトリガーがあると思うけど、「あ、もう無理だな」って思ったらまず適切な場所に助けを求めてほしい。自分の身や心を守れるのって、自分しかいないんですよね。もちろん友人や恋人には深く感謝しているけど、選択するのは自分だから、「助けを求める」という選択を自分にしてあげてほしい。ということで私が調べた情報をシェアします。

Oocaというオンラインカウンセリングサービス。対面カウンセリングって1時間3000バーツとか5000バーツとか結構高いと思っていたんだけど、ここは30分500バーツ~であった気がする。英語対応できる資格を持ったカウンセラーの人と話ができるみたい。UIもなかなか使いやすい。ダウンロードしておいた!

バンコクで知り合ったミャンマーの友人(カウンセラー)に教えてもらった団体。英語対応可能で、バンコクで対面で話せる機会もあるみたい。1時間1000バーツほどで、ほかのカウンセリングよりも安い印象。残念ながら私が連絡した時はオンラインカウンセリングのみだったので、対面でのカウンセリングが再開したら連絡をくれるようにお願いしてあります。

こちらは日本語対応可能な電話相談機関。

しばらくは自分の精神面の健康を第一に過ごしていきたいと思います。ではでは!

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