26番「windows更新」(深夜)

もこ「ふんふーんふふふん♪」

　もこさんが上機嫌だ

アカリ「もこさん、ご機嫌ですね。今日は帰ったあとなにかあるんですか」

もこ「あ、アカリちゃん。そうそう。今日の０時頃に○トルナイトメアの２のPVがあるらしくて、楽しみなんですよー」

アカリ「あ、もこさんはゲームお好きなんですね。リトル？」

もこ「○トルナイトメアね」

アカリ「あ、もしかして前にTwitterでゲーム実況してたものですか？」

もこ「そうそう、そうなんだよー♪　もうLOも過ぎたでしょ。だから、今日はこれでお店閉めるだけだよー」

アカリ「そうですね。もうお客さんもいないですし。今日は片付けでおわりですね」

もこ「そうそう♪」

　私と話しながらも、パソコンで明日のタイムスケジュールにムリがないかを確認しているようだ。さすがだ。

もこ「よし。パソコンの作業も終了だね。あとはシャットダウンをしてーっと。って、あれ」

アカリ「どうしました？」

もこ「あ」

アカリ「え？」

もこ「こ、これは・・・まさか」

アカリ「んん？」

もこ「悪魔の。。。後輩ちゃん」

アカリ「はい？　アカリですけど」

もこ「パトラッシュがきた」

アカリ「え、えーっと、要するに？」

もこ「これみてみて」

パソコンの画面にはブルースクリーンが映っている。

アカリ「あ」

　うちのお店ではお店の備品であるノートPCは使い終わったら盗難防止のために鍵付きのロッカーにしまうという約束になっている。

アカリ「・・・これは帰れませんね」

もこ「だよねぇぇ。後輩ちゃん」

アカリ「はい」

もこ「今日は飲み明かしちゃおう！」

アカリ「え、ええーーー！？　いえいえ、更新終わるの待ちましょうよー」

もこ「んーそうしたいんだけどね」

　PCの更新に失敗してる画面

もこ「私これ知ってる。無限ループだね。。後輩ちゃん、お願い！　今日は一緒にいて！」

　こうして、ノートPCの更新が永遠と続き、私はもこさんと夜を明かすのであった。

アカリ「もこさーん、おつまみ買ってきましたよー」

　ガサッ。玄関にコンビニで買い物してきた荷物をおく

アカリ「もこさーん？」

　私は待合室に入る。

アカリ「って、クッションを枕にしてスヤァしてるぅ。もー」

　私はそうやってすこし怒りながらも、もこさんの寝顔を前にして

「パシャ」

アカリ「お綺麗です。もこ先輩」