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withコロナの「食」の立ち位置

こんにちは!

今回の緊急事態宣言でまたしても、飲食店にとって辛い状況となっております。まだ現段階で不明点も多いので一概には言い切れませんが。

一方で、第一波の際に感じたことは日本人の「食」への欲求です。

感染者数が落ち着いてきた6月以降で、私が管轄している店舗でも毎月昨年の売上を更新している店舗もあり、「自粛に対する反動」の大きさを目の当たりにしました。

単に「食べる」という行為ではなく、「同じ時間を、好きな人(彼氏彼女、友達、家族など)と過ごしたい」という欲求なんだと思います。

ZOOMでだいぶ便利な世の中になりましたが、やはり「空間の共有」という要素も改めて大切で、きっとこれはいくら技術が進化しても大事な要素なんだと感じています。

そして今後の世の中の「食」は2つに分類されると考えております。

其ノ一:「自分食」

1つ目は「自分職」

これはお家で食べるシーンや、1人で外食するシーン等が該当します。

求められる要素は「機能性」「健康」「味」の3つ。

「機能性」:簡単に作れる、時間がかからない、注文が簡単等

「健康」:オーガニック、栄養価、低糖質、高タンパク等

「味」:美味しい

「自分食」に関しては、ウーバーイーツ等のデリバリー、Amazon等によって革新的に便利になった通販の存在はとても大きいです。

今やデリバリーや通販の利便性はとてつもないレベルだと感じます。

30秒もあれば欲しい物が注文できて、デリバリーなら15分程度、通販なら翌日には届く時代です。本当に感動です。

またGoogleの検索数でも明確に傾向が出てますが、コロナの影響で「健康」への意識がとても高くなっております。自分も33歳になって意識が高くなってきており、プロテインやサプリメントで栄養補給したり、ラーメンを食べる回数を減らしたり、鯖の缶詰を毎日食べたり、納豆とヨーグルト、キムチを毎日食べたりしてます。

通販でも少し値段が高くても「天然由来」とか「オーガニック」とかそういう文言を見ると、クリックしがちです。私の場合は、多少味のレベルが落ちても、体に良さそうならそちらを選択してます。美味しかったら定期購入に切り替えてますね。

其ノ二:「誰かと食」

2つ目は「誰かと食」※ネーミングセンス欠落しててすみません・・

その名の通りご友人や、大好きな人だったり、仕事仲間で食事をするということです。

求められる要素は、「体験」

こちらの特徴としては、「自分食」と違い、機能性や利便性の要素が弱くなっており、むしろ少し場所が遠くても、価格が高くても、提供が遅くても、大切な誰かと、普段は食べれない美味しいものを食べたり、夜景の見えるレストランで食事したり、カウンターで大将やマスターのお話を聞きながら食事したり、とにかく「非日常」「自分へのご褒美」の要素が強いです。

それこそSNSで自慢したくなるようなコンテンツが該当します。

ここにかける費用は年々上がってきており、SNSの普及とともに、和民さんや笑笑さん等の居酒屋チェーン店が消えていった原因もここにあります。

どこにでもある3000円程度で飲み食いできるお店に行くならなら、5000円、6000円払って、もっと美味しいものや他ではないその店独自の食事を体験したい、そしてそれを誰かに自慢できたり、それを食べた自分に対して優越感を感じられたり、そういう流れになっていきましたね。

「そこでしかできない体験」の付加価値が高ければ、価格の壁はここのフェーズではあまり関係ないと感じています。飲食店側からすると、ここの「付加価値」をどう表現するかがとっても難しいところだと思います。

何件か見てきましたが、既に商品はとってもこだわって良い素材も使っててとっても美味しいのに、WEBページがないとか、写真がなかったり、コンセプトの文言が弱かったりというパターンがとても多いです。

でも私としては、飲食店はこれでよいと思ってます。というか飲食店をやっていた自分としては、あれだけ忙しい飲食店経営に加えて、ライティングやWEBページ管理、販促適正化などもカバーすることはほぼ不可能だと思います。

かなり個人的な意見になりますが、「順番」として、「お客様を喜ばせる」より先に「売りたい」が優先してるお店は、コンサルに入ったときも効果が出にくいです。

WEBリテラシーが高い飲食店もあるので単純に凄いなーと思いますが、パソコン、インターネットはよくわからないけど、とにかくウチのこれが美味しいんだって胸張って説明してくれるオーナーさんのお店は、伝え方、売り方を知らないだけなので、協力させて頂いた際に、売れるレベルまでいくのも速いですし、リピーターさんも付きやすいことが多いので、比較的早い段階で軌道にのせることができます。ここは通販でも飲食店でも同じです。

来たる「風の時代」に向けて

少し脱線しましたが、ここからは風の時代とも言われてますが、本当に個人の時代だと思ってます。

様々な捉え方がありますが、大きな軸は「自分(個人)」になります。というか結構前からなりつつあります。

これだけ筋トレがブームになっていたり、プロテインやサプリがバカ売れしていたり、サウナが流行ったり、「自分の体への投資」が目に見えて増えている時代です。これからもっと加速するはずです。

一方で自分一人では幸せになれないということも今回のコロナで全員が体感したことだとも思います。(全員ではないと思いますが)

自分の人生の中で「誰」と「どんな時間」を過ごすかってとても重要になると思います。

この「どんな時間」を過ごすかの部分を飲食店側はこの時期だからこそ、徹底的に考えるタイミングだと思います。

いまを乗り越えた後は必ずここの勝負になります。

きっと神様が時代が変わるこのタイミングで、考える時間を与えてくれてるんだと思います。飲食店も大きく変わる時です。

「あなたのお店はどんな時間を過ごせるお店ですか?」

この質問に即答できるようにしておきましょう。全ての飲食店がこの質問に即答できる世の中ができたら、もう楽しくて仕方ないですね。考えただけでわくわくします。

絶対この先、人を1番幸せにできるのは飲食業だと信じています。

WEB SITE

https://postmans000.com/


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