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希望の歌

「ハッハッハッ!楽しいね。愉快な歌だ。こんな歌がこの世にあったとはね。びっくりだ。」

「何も変えられないと思ったのかい?そんなことはないのさ。」

彼が歌うたび世界は何か地鳴りのするような変化を感じていた。いや、それは勘違いなのかもしれない。皆んなもしかしたら何かの病気なのかもしれない。でもそんなこともお構いなしに彼らは歌い始めた。

もう彼らは偽りの世界には生きていない。この世界を許せなかった人達の集まりだった。もう何も変えられない。何も変わらないと思っていた。でもそんな考え方では本当に人は納得することはできないのさ。

確かに何かに対して大きな現象に対して彼らは絶望していたのさ。でも、それは事実ではないのだ。

彼は歌ったよ。偽りのない人達の前で、大きな声で歌った。それは誰にでもできることじゃないのかもしれない。でもね、何か大きな力を信じられるならそれは可能さ。

自分は今この瞬間に命をかけても果たしたいと思えるものがあるとしたら、大きな力が起こるのさ。そしてそれは周りから排除されることだ。


危険な人間、いや人間とさえ思われない。非人間的な扱いをされ続ける中でも唯一折れない異常なまでの信念と意志があれば、それはその意志はやがて教科書に書いていない事を成し遂げる力を得るだろう。


僕はそれを知っている。

オセロの色が次々と反射するように変わっていく、世界がひっくり返る。夢を見ているわけではない。現実的にそれは可能だ。

そのためには一喜一憂する事だ。淡々としない事だ。毎日を感動して生き抜くことだ。そうすると徐々に徐々に、現実の色は変わっていった。

大切なのは何かを成し遂げることじゃない。その過程で思い切り自分が生きていたかが大切なんだ。それでその命には意味が溢れ出す。


ただ命を輝かせることが1番大切なんだと思うよ。どんな結末であれ、それでその人生はそれでよかったのさ。


人にとって心から笑えることが1番大切なんだからね。

彼は希望の歌を歌った。それは不可能な事を可能にする歌だった。不可能とは思い込みだったのかもしれない。それを可能にする人は必ず現れるのだ。可能にする意志さえあれば。


おわり。

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