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ボウリュウタイム -箱根旅行備忘録-

仕事で区切りがつき、旅行で現実を引き剝がしたいという欲望のままにひとりで箱根に行った。
旅行先は色々考えたが、愛媛広島→和歌山→小笠原諸島→金沢→伊豆とどんどん妥協とともに規模が小さくなり、結局電車で2時間でプラっと行ける箱根に落ち着いた。
以降は完全に自分用の備忘録なので鼻でもほじりながら見ていってください。

・東京→箱根湯本駅
空気がうめ~~~
年季の入った土産屋とその下に流れてる川のあの感じ、めちゃめちゃ箱根だなあ、草津でも熱海でもなくザ・箱根って感じ。
寝ぐせのまんま帽子をかぶって箱根まで来てしまった。背徳感があふれる。でも風呂入るから関係ないし!

・天成園 日帰り温泉
宿泊客がいなくなった10時半ごろにちょうど入れたから、広い敷地に数人だけという贅沢体験ができた。洗い場がざっと50台ぐらいあったけどそんなに混むことあるの?
露天は外へむき出し。向かいのホテルや道路から丸見えだろと思いながらおひさまをガンガンに浴びた。午前中のピーカンだったから最高に気持ちよかった。
サウナも独り占め。ペルーの情勢のニュースを全裸で眺めた。外気浴は風が強くてちょっと寒かった。

調子こいてワンドリンク付のチケットを買ったので、調子こいて黒ビールを頼んだ。この時点でまだ正午前である。背徳感よ
後ろの男性2人組がずっと新規ビジネスについて語り合っていた。もっとふやけた会話しようぜ!

豪遊の図

・大涌谷
一度行ったことがあるから期待していなかったが、実際見るとやっぱ興奮する。何よりピーカンだったから富士山が超くっきりでテンションがブチあがった。
土産屋をグルグル回って結局自分用にはたまり漬を買った。黒たまごストラップも迷ったけど”延命長寿”の効果があるらしくて、太く短く生きたい私には余計なお世話だった。
ミキが何かの番組のロケをしていた。越後湯沢に行ったときも錦鯉とザコシショウに遭遇したから、私は何かそういう運をもっているのかもしれない。ミキと一緒にいた若手ボーイズグループ系のあの人は誰なんだ

おじさまと絶景

・箱根湯寮 日帰り温泉
内湯にはゆずがぎっしり詰まったタルが浮かんでいて、DVDプレーヤーのスクリーンセーバーみたいにプカプカただよっていた。
露天は高校生か大学生のグループがいて混み混み。一斉に風呂を占拠して一斉にサウナに入るのはセイでしょ~

クソデカ赤うちわを持ったラガーマン系の兄ちゃんが露天風呂にやってきて、「この後ロウリュウを行いますのでぜひサウナへお集まりください」と告げた。行くっきゃないやるっきゃない。
6列×3段ギッチリのサウナでロウリュウタイムスタート。まずはバラのアロマを石にかけまくる兄ちゃん。「これが終われば今日上がりなんですけど~」「この間熱波師の試験で東京に行きまして~」意外と漫談スタイルなんだ。

そうこうしているうちに室温が一気に上がる。兄ちゃんがクソデカうちわを振り回すと熱風が襲ってくる。
熱風というより炎を浴びている感覚で、暴力的なものを感じた。匿名ラジオの”ボウリュウ”が頭に浮かんだし、モニターには”暴”と表示されていたような気もする。
全体をバーッとあおいだ後、1人5回ずつ熱風を浴びせられる。キャンプファイヤーに飛び込んだような熱さ。前後の人に向けられた熱風も自分にくるから、実質は5回どころじゃない。
「ロウリュウタイム、以上になります!!」全裸汗だくの男たちが拍手で兄ちゃんを見送った。ありがとう兄ちゃん。
ヒーヒー言いながら水風呂に入り外気浴。ぐわんぐわんするヤベ~~~~
"ととのい"なのか"脳の損傷"なのか分からない過去イチの快楽で幸せホクホクになった。

・鳥貴族
ホクホクの状態で電車に乗り、自宅付近の鳥貴族に寄った。
厨房のそばの席だった。チキン南蛮をタブレットで注文したら、明らかに厨房から舌打ちが聞こえた。調理めんどいの頼んでごめんね。
本日2杯目のビール。何回飲んだってうめ~~

ごはんものやスーパーの総菜の誘惑があったが、これを食べたらあとで後悔するのが予想されたので何とか抑えた。人間として成長を感じた瞬間である。
風呂入って大涌谷みて風呂入った旅行でした。コンパクトでめちゃめちゃ楽しめた!ボウリュウ万歳!!

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