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無限
2022年4月1日 08:37
一匹の蛙 星を掴もうとした底の見えない夜 井戸の水面はしんと揺れる一緒だと思った 映る星も浮かぶ身体も掴めると思った 小さなこの両手で踏まれた蕾 また咲こうとした底の見えない夜 周りの仲間はりんと揺れる折れた腕が痛い 腐り始めた皮膚を無視して咲けると思った 憧れという雨で「炭水化物取れるようになったよ」そう言って泣いた君が終わったと気付いたそこまででやっとプロローグだよ
2021年11月16日 09:09
窓からの風で揺れる白汚いガラス戸だらけの準備室は踊る毎日を映すぴったりの鏡指先の形を合わせてみれば僕らだって鏡だった晴れた6月の湿った匂いがずっと続く今を包んでくれる四角い窓からこぼれる時間に気付かないよう目をそらした揺れる、なびく、掴んでしまえば呆気ない淡い卒業の影が不確かな未来に旗を立てる来ないでほしいいつかが来たら思い出すよ光だけ通すこのカーテンのこと誕生日か
2022年4月1日 08:35
いつの間にか遠くに来たな過ぎた8月が霞むくらいのぐちゃぐちゃな私が息をする自分の色を知るためにこの手でかさぶたを剥がした日々140字のワンルーム愛だけ詰めて晒してやるプロローグは丸めて捨てたつもりでずっとここにあったエピソードはとっくに尽きた私が生きる今が世界私たちの魔法は負けない底の擦れた靴で歩く私たちの魔法は負けはしない夢に見ていたこの舞台で夢を超えた今日を
2022年4月1日 08:32
「寒いね」って言い合いながらお互いが自分のポケットに手を入れて電車を待つホームの夕暮れいつか終わるってわかってる幸せとも言えない毎日思い出を薄く引き伸ばしてどこか延命治療みたいだほらあたし指先から肺まで君だけでできてるもんでさあたしの前から君が消えるまで頭の中に響くカウントダウンもしも君が結婚したら黄色いパーティードレスを着るよ君が好きと言った私を真似てきっときっ
2022年4月1日 08:29
流したシャワーに溶けていく今日の良いこととか石鹸でも落ちてくれない余計な一言とか毎日無意識に奥歯を噛み締めてたせいで頭が痛くなってやっと気付いた本音とか神様が惰性でかき混ぜできたこの世界でまた儀式のように布団の中夜を耐える平等に朝が来る せっかく終わったのになカーテンを透かす光にそっと背を向ける縛られ消えかけ それでも血だらけの両手を伸ばす痛いほど怖いほど 笑ってごまかす僕
2021年12月17日 08:44
タイムラインが止まる夜まぶた押さえて目を閉じる命綱のスマホを消すおみくじを開くときだけ祈る相手にされるから神様には見放されたみたいだカラカラの落ち葉を踏んで天才たちが死んでゆく妄想だけ捗ること膨らむ自己に潰されてまたひとつ葉っぱが落ちるどうしたってお前になれないこともらった容器で形を変える泥均された自分でずっと空ばっかり見てる僕の形は見えますか?喚く声は聞こ