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ミエナイチカラ

後楽園ホールも無観客の試合が増えてきた。観客が入っても人数制限。ララパルーザとは程遠い。

人数制限された観客も応援は禁止。拍手や手拍子のみはOK。自分もこの間ドリンクを飲む為にマスクを外してしまいそのままにしていたら某マスコミに激しく怒られた。反省しなくてはいけない。

観客もストレスは溜まるが選手はどうだろうか?選手の方がストレスが溜まるに決まっている。応援は何よりの力だ。

日々の練習を耐えられるのも勝ってリングで輝く為。そしてその姿をファン、家族、恋人、友人、応援してくれている人達に見せる為。彼等はプロだから結果が全てだが勝利以外にもファンを興奮させなければいけない。ファンを満足させられないのならプロとしての意味を失うのではないか。強制的にプロとしての意義を失ってしまっている。ここ一年ボクサー達の葛藤は計り知れない。事実コロナ渦で引退したボクサーも多数いる。

元芸人で友人の元暫定ウェルター級日本王者坂本Dは言っていた。自分への応援の声はリング上でも聞こえてくる。歓声に掻き消される事はない。しっかり聞こえてきて力になる。だからチャンプ君大声で応援頼むね。と。

これは結構聞く話だ。ボクサー達はリング上で応援の声は聞こえている。それが力になる。時には科学で証明出来ない力を与えてくれる。そして観客を巻き込んで大歓声の中名勝負へと昇華されていくのだ。

無観客や人数制限はまだまだ続くだろう。応援が無いから負けるボクサーもいる。最後の最後見えない力を出せずに終わる。相手も同じ条件だからイーブンだろうか。いや違う、お互い力を出せずに終わるんだ。お互いリングに何かを残す事になる。

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