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どんな世界観で生きるか

 あなたが持つ今自分の目の前に広がる世界ってどんなものですか?
あなたが持つ世界観は、あなたが心で感じていることをそのまま映し出している。そんなことを気付かせてくれた、祖母との大切な時間について書いています。


 最近、祖母の面会に数回行ってきました。
私の祖母は、基本的にはポジティブで社交的なタイプ。


昭和初期生まれの色々苦労してきた世代です。
中学生頃から、奉公に出されて一生懸命働いてきた。
とよく言っていました。


近年は、夫を亡くし、娘と義理の娘を立て続けに亡くし、
その頃から会う度に込み上げる想いと共に涙を流されるという状況。


会いに行くと喜ばれる反面、
私たちが帰った後寂しくなるよな。
と思いながら会いに行っていました。


そんな祖母も認知症が進み、
一人暮らしが困難になり、
数年前から施設に入居しています。


コロナ渦で面会も、なかなか行けず
ここ一年くらいでやっと会いに行けるタイミングに。


認知症もだいぶ進んでいて、
いろいろな時代の記憶を回想しては
涙を流しています。


頼りにしていた人たちを失くし、
心細い気持ちも理解できる。


でも、デイサービスや周りの人からは
「頑張ろう、これを乗り越えるために…」

頑張れ!とかたくさん言われてきたんやろうな。

「おばあちゃん、もう頑張らなくていいよ。」
「おばあちゃんは、そのままでいい。」

そう伝えると、
「ありがとう。」
と泣いていました。


年老いると、昔のことを思い出すと
言うけれど、祖母もそうです。


「お母さんに会いたい。」
「お父さん、お母さん」
と両親を呼んでいました。

そんな祖母を見ていて感じたのが、
どんな世界観で生きるのか。
ということ


自分は、こんな状況で悲しいんだ。
つらいんだ。
寂しいんだ。

それをわかってくれる人がいないんだ。

例えば、そんな世界観で毎日生きていると
その人にとっての世界は
そうなってしまう。


もちろん、悲しいとかつらいを
味わいたい時もある。


そんな時は、その世界観をじっくり
噛み締めればいい。


でも、そんな世界観で生き続けることに
飽きたのなら…

違う世界観で生きることを
選んでみるのはどうだろう?



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