ヤハタ ケンタ

2017年7月5日九州北部豪雨を経験。以後、被災地支援活動&地域づくりに携わる…

ヤハタ ケンタ

2017年7月5日九州北部豪雨を経験。以後、被災地支援活動&地域づくりに携わる。 サウナとガンダムをこよなく愛する。 ★株式会社 Tatara 代表取締役 ★喫茶&数多 おーなー ★数多ききや店 おーなー ★WAKASUGI 代表 ここではカッコつけて文章を書いてみたい。

最近の記事

小さく丸くなっていくこと。

6年間。 平穏な日々を過ごしていたけれど、 再び大きな水が街を襲ってしまった。 幸い死傷者は出なかったものの、 依然として町の公民館には避難生活を余儀なくされている方々がいらっしゃる。 BRT 6年前の水害で大明地区からは鉄道の姿が消えた。 当時、夕陽が沈んでいく中、 鈍い音をたてながら田園風景を走る 鉛の塊はとても趣があって、 この町の景色の一つになっていた。 そんなシンボルは時代の流れもあって、 彦星ラインというハイカラな名前の専用バスに変わった。 駅舎の利活用

    • ギブ&ギブ&テイク

      大鶴のお店の周りの草刈りがしたい。 数週間前から気になっている店舗周りの雑草。 刈らねばなー。 思い立って、数ヶ月ぶりの草刈機のエンジンを回す。 ブーーーーッ!! ブッブっブ…ブ エンジンがかからねぇ。 ーーーーーーーーーーーーーー 仕方が無いので、近所の修理のできるおじちゃんに相談。 ものの、数分でエンジンを復活させてみせた。 「燃料入れっぱなしにしてたろ?詰まってたよ。」 無事に修理が完了した草刈機にエンジンを入れる。 店舗周りの草刈りを始めよう。 10分ほ

      • 初めての同窓会 小学校編

        「あんたはみんなと中学校が違うんよ。」 小学校6年生の2月中旬。 肌寒い夜。 隙間風吹き荒れるボロ実家の台所。 僕の家はみんなと学区が違ったのだった。 せっかく積み上げてきた物が壊れてしまう。 衝撃の事実を耳にしてしまった。 ーーーーーーーーーーーーーーー 僕は小学校2年生の頃に福岡県から転校をしてきた。 そんなわけで僕は幼稚園からのお友達のような いわゆる幼馴染って存在に憧れていた。 新しい日田での環境に慣れようと、 全く触れない虫取りについて行ったり ザリガニを捕

        • 日常

          娘が僕の髪をむしる。 かなり強めにかかったパーマ。 あまりに強く引っ張るので、 険しい顔をしながら娘をひょいと抱き抱えて、 隣で寝ている嫁の上に置いた。 これでもう少し眠れる。。。 ポロロロロロン…ポロロロロン…。 なんとも力の抜けたiPhoneのアラームが鳴ったのは9:00を回ったところ。 ジリリリリ!!!! とうるさい音に起こされるのは当然に気分が悪いけれど、 力及ばずな感じもしっかり起こさんかい!ってなって 気分が悪いな。 なんて。 春眠暁を覚えず。。。と言いますか

        小さく丸くなっていくこと。

          責任感

          2023年ドタバタとスタートを切って、 早くも1ヶ月と半分が経過をした。 今年やるべきこと。 みたいな目標もかなり明確に見えてきて、 少し一安心をしている。 個人事業を始めて6年? 何をしていいのか分からない時間が一番しんどかった。 災害やコロナ等、 外的要因によって一瞬で安定を失う恐怖。 20代もラスト一年に差し掛かり、 この生き方によって、得たものも沢山ある気がするけれど、 その分失ったものも沢山あると思う。 もっと友人と遊んだり思い出を作ったりも出来たと思うし、

          高齢者の集まる街で

          先日、今後の大明地区の復興計画を 大分県知事にプレゼンさせていただく機会を頂いた。 (昨年末から話が出てきてここ最近朝から晩までバタバタだった。) 平成生まれが後期高齢者に感心される時ってのは、 決まってデジタル分野のことについて。 最近、お役に立てていないと感じることが多かったので、 今回の面倒ごとは大変にありがたかった。 せっかく提案させて頂いたのだから、 今後は実現に向けて動いていこうと思う。 ってな訳で、毎年恒例の書き初め。 今年は諸事情もあり指で書くことに。

          高齢者の集まる街で

          20歳の集い

          成人式。 いつの間にか時計はぐるりぐるりと回って、 もうすでに9年の年月が経過していることに気がついた。 あの日、思い描いていた未来の自分は今ここにいるのだろうか? ってか何を思い描いていたのか? 新成人にお店をぐちゃぐちゃにされたく無いからって、 新成人に向けた宣伝をしなかったおかげで 3連休中日、暇で暇で穏やかな店内から20の頃を思い返しながら ペンを進めたいと思う。 あの日 確か9年前の今日はとても天気の良い日だったと記憶している。 気持ちばかり早めに布団から起き

          時間

          おはよー。 新しく何かを始めることが好きで、 沸々と自分の体内に湧き上がるパッションを この三次元の世界に産み出す為に 僕は大分県北部のとある街へとやってきた。 車で走ること2時間。 緑と美しい水が流れる田舎道を 法定速度ぴったりで走った僕は 充分に癒されていた。 今回の目的は視察で 僕の具現化したいことと 近いことをしている事業を見て学ぶことで イメージをより現実に近づける作業。 1ヶ所、2ヶ所、3ヶ所。 見たり体験したり、 なんなら質問に対して教えてくれたり。 と

          予定の無い時間はできる限りくつろぐことに全力を注ぎたいよ!筋トレだって疲れない体を作る為の先行投資に過ぎないんだぁ!!!!(全力!!)

          高校生の頃、僕は小さい頃からずっと憧れていたマイルームを手に入れた。 それまで、僕にはプライベートってやつが無かった。 家族の誰にも見つからずにこっそり何かに打ち込んだり、 好きな子と電話をしたり。 隠れることの許されない我が家では、 何をしていても見つかったし、その度にやにやと 笑われた。 さて、本題に戻るけれど、 僕は部屋を手に入れた。 ちょうど高校一年生の冬頃だったと記憶している。 冬は僕にとってボーナスの季節だった。 なぜなら、クリスマス、お年玉、1月の終わりには

          予定の無い時間はできる限りくつろぐことに全力を注ぎたいよ!筋トレだって疲れない体を作る為の先行投資に過ぎないんだぁ!!!!(全力!!)

          鼓動

          お腹が空いたのか、 おむつを替えて欲しいのか。 どこか体調が悪いのか、 ただ機嫌が悪いだけなのか。 泣き叫ぶ娘。 心配になって、 原因を探る時間には苦痛を感じることもある。 今回のめそめその原因は抱き上げると解決することができた。 どうやら寂しかったことが原因だったらしい。 娘は腕の中。 目には涙を浮かべているものの、 安心した顔をしている。 娘は人生を初めてまだ3ヶ月にも満たない。 ただ、その成長スピードは驚異的で 既に生まれた時より10cmは身長が伸びているし

          流行り病

          発熱、咳、頭痛、倦怠感。 それらを感じたときに あぁついに来たか。 そう思った。 とにかく今日のお店はお休みだ。 お店のSNSを更新し、ベッドに伏せる。 頭の熱とは裏腹に冷静になっていく僕の頭。 「GWの営業は厳しいか。」 気分が鬱々とし始めると同時に、 感染したことは隠した方が良いのか? どこから感染したのか? 誰にも迷惑をかけていないよな…? なんてことを考えてしまったり。 僕は健康だな…笑 そう思った。 患う。翌日保健所の指示に従い、 指定された小さな病院へ向

          煙を吐く。

          僕はタバコを辞めた。 最後の一本から1ヶ月以上が経過をし、 僕の体(脳内?)はニコチンを求めなくなった。 体が軽い。 財布から出ていくお金の量が顕著に減った。 荷物が軽くなった。 眠りが深くなった。 健康を意識するようになった。 良いことづくめの禁煙。 辞めてよかったと実感している。 だけれど、僕の身体は 大きな仕事を終えた後、美しい景色を見た時など 無意識にズボンのポケットを弄|《まさぐ》っていることがある。 体はまだ、覚えているのだろう。 どうして今まで辞められなか

          sayo

          娘が産まれました。 2800gの可愛い女の子。 出産して退院するまでの一週間。 県外に住んでいる僕はコロナ禍の影響もあって会うことができない。 僕は奥さんから送られてきた 写真で娘の顔を見た。 「かわいい…。」 実家では出産おめでとうパーティーが開催されていたけれど、 僕は2階にある自分の部屋で、 声を殺しながら枕を濡らしていた。 『会いたいなぁ。触れてみたいなぁ。。。』 娘に逢いにお店にお知らせを掲示して、荷物を持って 片道6時間の旅路へ。 行き先は奥さんがいる岡

          2022年

          髪の毛がイケイケな状態で年を越した2022年。 年末は帰省してくる沢山の地元の友人とも顔を合わせ、 お酒を片手に思い出話や将来の話をしながら頬を赤らめていた。 2022年スタートしたは良いが、僕自身も正直 ハッキリとした展望があるかと問われると 無い。 今年は泥臭くもがいてビジョンを具現化していく作業が必要なのだと思う。 うっすらとしたビジョンは見えてきた2021年だっただけに、 今年は正念場だと思う。 抱えている業務を仲間に託したり、 協力しながら前に進んでいくしか

          或る日の営業

          僕は大鶴という山の中で喫茶店を営んでいる。 お店では地域のおじさんが挽いた豆を一杯ずつ丁寧に落としてお客さんに提供をしている。 今日のお話は豆を挽いてくれているおじちゃんの話。 おじちゃんはヒデさん(仮)という名前で、 いつからそうなっているのかは知らないのだけれど、 脳梗塞を発症した過去があり、 半身に麻痺が残っている。 日々仕事の傍、熱心に豆を仕入れては焙煎し、 コーヒーを楽しんでいる。 とてもこだわりの強い方で、 僕は彼が挽いた豆でコーヒーを楽しむのがとても好き

          タバコを辞める

          怖かったろう。 踏み出す一歩が震えたことだろう。 友人(先輩だけど僕はそう想っている)の克君が写真による個展を開催した。 タイトルは 煙草をやめる 僕はずっと決めていた。 写真を眺めるだけでは無くて、意図を読もう と。 絶対に3周見るぞ。 現地に到着すると、お客さんに丁寧に名刺を渡している克君がいた。 まず一周。 克君の写真を一枚ずつ見つめていく。 肩身の狭い喫煙者達はこっそりと人影に隠れ、 タバコをもくもくとふかしている様に 哀愁を感じる。 その後2周、3

          タバコを辞める