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小さく丸くなっていくこと。

6年間。
平穏な日々を過ごしていたけれど、
再び大きな水が街を襲ってしまった。

幸い死傷者は出なかったものの、
依然として町の公民館には避難生活を余儀なくされている方々がいらっしゃる。

BRT

6年前の水害で大明地区からは鉄道の姿が消えた。
当時、夕陽が沈んでいく中、
鈍い音をたてながら田園風景を走る
鉛の塊はとても趣があって、
この町の景色の一つになっていた。

そんなシンボルは時代の流れもあって、
彦星ラインというハイカラな名前の専用バスに変わった。

駅舎の利活用はどうする?

どうやったら利用者が増えるか?

これからどんな町にして行こうか?

話し合いは重なっていくけれど、
高齢化が著しい地域では、
どうしても各々責任を持つことが出来ず、
答えが出ない。

僕も今までは、
皆んなの意見を聞いてバランスを取って
進行をしていたけれど、
それだとどうしても
話がドンドン小さく小さくまとまってしまう。

夢や希望は年を重ねるほどに見え辛くなってしまうものかもしれないけれど、
限界集落で”何もしない”選択をすることは
やはり悪手だと思う。

消しゴムみたくすり減っちゃだめだ。
少しずつ少しずつ使えば使うほど強く太くなっていく。
そんな存在になりたいと、
強く思った。


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