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初めての同窓会 小学校編

あんたはみんなと中学校が違うんよ。
小学校6年生の2月中旬。
肌寒い夜。
隙間風吹き荒れるボロ実家の台所。

僕の家はみんなと学区が違ったのだった。
せっかく積み上げてきた物が壊れてしまう。

衝撃の事実を耳にしてしまった。
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僕は小学校2年生の頃に福岡県から転校をしてきた。
そんなわけで僕は幼稚園からのお友達のような
いわゆる幼馴染って存在に憧れていた。

新しい日田での環境に慣れようと、
全く触れない虫取りについて行ったり
ザリガニを捕まえに用水路に行ったり。

福岡と比べて日田での生活は時間の過ぎ方はとてもスローだし、
刺激も少ない。退屈。
そんな日々がたまに嫌になって、
小学校4年生の終わり頃だったかな。

僕はまだ福岡に帰りたいって思っている節があった。

福岡から転校してきて無かったら、
僕は今頃何をしてたんだろう?

(定期的にこんなパラレルワールドみたいなことを考える生活は
18歳の高校卒業まで続いていった。)

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小学校6年生卒業目前。
みんなとの別れがとっても寂しいって本気で思った。
気付いたら涙がボロボロ溢れて、
日田での生活を初めてきちんと肯定できた瞬間だったように思えた。


卒業までの約2ヶ月。
色んな人から寂しいねって言ってもらえた気がする。
だからこそ僕は今でもみんなのことが大好き。

久しぶりの同窓会。
中には17年ぶりに会う友達も居た。
外見が変わったり、内面に少し変化の見える友人もいたけど
僕たちの関係性はさほど変化が無いことに気が付けた。

みんなと思い出を共有できない時間に怯えていた時期があったけど、
そんなの杞憂だった。

色々スッキリしたので、
また明日からやるべきことに集中しよう。

最後に。
同窓会での健太流のイキリ方は
よれたユニクロの服を着て行って、
全然頑張って無いっすよー感を出すこと。

ー終ー


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