母は私にブスと言わない(10)カッカカラオケ
母と娘はどこかに出かけると時々、
カラオケに行くことがある。
それもひとつの部屋で2人で歌う訳ではなく、
ヒトカラを2人でするのだ。
2人で入店して店員さんに、
「いらっしゃいませ〜」と、声をかけられ、
「別々で一部屋ずつお願いします。」
と、お伝えする。
なぜ、2人で同じ部屋に入らないのかと言うと、
それはシンプルに、
恥ずかしいからである。
と、娘は考えている。
お互い、暗黙の了解というか、そんな感じの空気が流れている。
一度だけ、娘が「一緒に・・・」と、
言いかけたことがあったが、その言葉は胸の奥の奥にしまい込んで扉にガチャリと鍵をかけた。
母と一緒にカラオケをしたことはないが、
1時間くらい2人でヒトカラをした後は、【それぞれ何の曲を歌ったか】などの話で盛り上がる。
母「今日はユーミンの『恋人がサンタクロース』を歌ったよ〜」
娘「お〜!いいね!私は〜あれ、何だったかな(娘、数分前のことでも記憶飛びがち)え〜と、え〜と、あ!竹内まりやさんの『駅』を歌ったよ!」
母「『駅』かあ、いいね!また行こうね〜♪」
ヒトカラのいいところはやはり、自分の好きな曲を好きなように、人目を気にせず歌えるところである。
同じ部屋で盛り上がるのも良いが、
2人でヒトカラも心からおすすめしたいと思う娘であった。※お店の混雑状況などによる。
続く。
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本日のタイトル、「カッカカラオケ」の「カッカ」は韓国語の「각각 カッカ(意味:それぞれ、別々に)」からいただきました。
最後まで読んでくださりありがとうございます!
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