見出し画像

終電を逃した夜、知らない女の子とタクシー相乗りして帰った。

一昨日の夜、僕は終電を逃した。
と言っても、最寄りの駅から5駅程度の所。
タクシーで十分帰れる距離だ。

ひどく酔っぱらった僕は
なぜかタクシー代を満額払いたくなかったみたい。
誰でもいいから同じ方面の人と割り勘したかった。
今思うと謎。誰かと話したかったのかな。

タクシー乗り場の前で、誰それ構わず話かけた。
みんなただの酔っぱらいに絡まれたくないよね。
「方向逆です~」なんて言ってそそくさと立ち去っていく。
そりゃそうだ。

ただ、なぜか一人若い女の子を捕まえた。
僕の最寄り駅より3駅先らしい。
ええやんええやん。
一緒にタクシー乗って帰ることにした。

ただ、タクシー乗ってすぐに女の子は
「彼氏と電話繋いでいいですか」と言って電話し始めた。
別にとって食おうとしていたわけじゃないけど
なんか悲しかった。
せっかく何かの縁であったのだから、おじさんとせいぜい20~30分くらい
お話してくれてもいいじゃん。そう思った。
酔っぱらいは嫌われるね。

そのうち彼氏がなぜか怒り出した。
いや、シランシラン。
無視してタクシーの運ちゃんと話してた。
女の子の家までは5000円くらいとのこと。

タクシーの運ちゃんに言った。
3000円のタイミングで降ろしてと。

メーターが3000円に届いた。
全然家の近くじゃなかった。
それでも即3000円を運ちゃんに渡してダッシュで帰った。

なぜかタダで家に帰れると思ってたらしい女の子は
彼氏との電話中断して俺になんか言ってた。
シランシラン。

家に帰ったら大学時代の友達が捨てられた子犬みたいな顔して
コタツに座ってた。
俺が呼んでたらしい。忘れたた。待たせてごめん。

どのタイミングで買ったのかわからないが
コンビニ袋にカレーパンとおにぎりが入っていたので二人で分けて食べた。

食べてから思った。
「俺ただ家までいらない人間乗せて正規のタクシー代払っただけじゃん。」
得してるのは5000円の所2000円で帰れた女の子だけ。
算数できないとこうなるんだね。
勉強になった。

ちなみに女の子はおでんくんみたいな顔してた。
何がしたかったんだろ俺。

キャプチャ




この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?